・神戸市中央区脇浜町・・・
工場移転によって閉鎖された日本テルペン化学(株)の跡地で異臭が発生し、周辺の市民らが体調不調を訴えている。
当初、神戸市環境局は「この敷地内は同社が管理しているので周辺住民に影響は出ない」と説明してきたが、その後「丸紅」が、同工場跡を買い取り、マンションを建設の為、本年2月から建造物の撤去と、汚染土壌の除去が進められていた。
工事を始まって以来、日を追って悪臭がひどくなり近隣住民の中には、ぜんそく発作、肝機能の急変、めまい、涙が止まらないなど、数々の健康被害が続出する事態となっているという。
土壌からは、ジクロロエタンは基準値に53倍、ベンゼンは7.5倍、鉛は360倍など、8種類に及ぶ有害物質が検出されている。
ジクロロエタンは、液化すれば引火性の強い急性毒性物質であり、高濃度の蒸気を吸入すると中毒を起こす。
目や皮膚に刺激性が高く、動物で発癌性が認められている。
ベンゼンは、蒸気を吸入したとき中枢神経へ影響を与えることがあり、皮膚からも吸収され有害作用を及ぼすこともある。
長期間の接触では、造血組織、肝臓、免疫系への影響が起こり得る発がん性物質である。
runより:土壌汚染により発生したケースです。
掘り起こす事によって揮発したと考えられます。