アスペルガー症候群5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・以下に挙げるものは、社会に大きな影響を与えた事件である。

2000年5月1日 豊川市主婦殺人事件[8]
犯人の高校生は動機として「殺人の体験をしてみたかった」「未来のある人は避けたかったので老女を狙った」と供述していたが、学校内では後輩からの信頼も厚く、しかも極めて成績優秀であると見られていたため、その評判と犯罪行為との乖離が疑問とされた。

そのため精神鑑定がなされ、一回目の鑑定では「分裂病質人格障害か分裂気質者」、二回目の鑑定では「犯行時はアスペルガー症候群が原因の心神耗弱状態であった」と出され、名古屋家庭裁判所は二回目の鑑定を認定した。

二回目の鑑定には児童精神医学の専門家一名が鑑定に加わっていた。
この事件は、文部省(当時)に広い範囲における高機能自閉症児に対する早期の教育支援が必要であることを認識させ、後に特別支援教育として制度化されることになった。
2003年7月1日 長崎男児誘拐殺人事件[9]
家庭裁判所の審判において「少年は、男性性器への関心と家庭環境で増強された他人への共感性の乏しさがあいまって被害者に暴行。

防犯カメラを発見したことで動転し、衝動的行動に出やすいという資質と共感性の乏しさがあいまって被害者を屋上から突き落とすという行為に及んだと考えられる」と結論している。
日本自閉症協会は、「自閉症に対する偏見を助長しかねない」「自閉症と事件に因果関係はない」と抗議声明を発表。

特に全国にあるアスペルガー症候群の子をもつ親の会の反発は強く、各報道機関に「アスペルガーという名称を使用しないでほしい」と要望する出来事まで起きた。

一方、アスペルガー症候群への理解を深めるための本が出版されたり、「自分はアスペルガー症候群」と名乗る人が出たりして、社会的な関心が広まった。
医療観察法入院対象者数厚生労働省によるとアスペルガー障害が含まれる「F8 心理的発達の障害」カテゴリーの入院対象者は2010年6月30日現在、8名である。 [10]

法律については心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律の項や精神障害者#精神障害者と犯罪の節を参照。
アスペルガー症候群の援助アスペルガー症候群の人は、現代社会に対し、非常に適応しにくい困難さをかかえている。

あちこちで衝突が起こり、引きこもりになっていることも少なくない。

自分自身に強いコンプレックスを抱え、二次障害でうつ病を発病したり、自殺志願を持つ人も決して少なくない。

そういうアスペルガー症候群の人に援助をする必要が急がれている。

発達障害者支援センターなどをはじめ、少しでもアスペルガー症候群の人が社会で暮らしやすいよう、地域活動支援センターやデイケアなどの設備を整える必要が早急に問われている。最も必要なことがこの障害を理解し、受け入れる環境的素地を作り上げることである。
ステレオタイプ化に対する警鐘昭和大学附属烏山病院院長の加藤進昌は、週刊現代2010年4月17日号の記事の中で、アスペルガー症候群の社会認知が広がる一方で、アスペルガー症候群の人間は「頭の良い人」であるとか、「ちょっと変わった人」という一種のステレオタイプ化が進んでいる風潮に警鐘を鳴らしている。

加藤自身、診察で否定しても「自分はアスペルガー症候群に違いない」であるとか、対人関係がうまくいかないことに「アスペルガー症候群でこうなった」と決め付け、食い下がる患者が多いと言う[25]。

アスペルガー症候群を「障害」とすることについての議論主にアメリカの学会などで、アスペルガー症候群そのものは障害ではなく、治療すべき対象ではないという議論がある[26]。

また、そもそもアスペルガー症候群を「シンドローム」(症候群)であるとか、「ディスオーダー」(障害)とすべきでないという主張もある[27]。