環境ホルモン:10処分場を重点調査 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2008/05/23(金) 18:56:43

環境ホルモン:10処分場を重点調査 高濃度受け--県が今年度中に3回 /福島
5月13日12時1分配信 毎日新聞

生物への影響が指摘されている「環境ホルモン」(外因性内分泌かく乱化学物質)が県内の産業廃棄物最終処分場10カ所で高濃度だったとし、県は12日、計3回の重点調査を今年度に実施する方針を決めた。
県による04年度からの全県調査で、10処分場の排水などから環境ホルモン「ビスフェノールA」で1リットル当たり2800~18マイクログラムが検出されたといい、調査回数を増やし監視を強めていく。
この日開いた「県環境ホルモン評価検討委員会」で決めた。重点調査の対象は県北5、相双3、県南、会津各1の最終処分場。

6、9、11月の3回にわたり、周辺の河川も含め民間の分析機関に委託して調べる。
9月分は県環境センターも独自調査し、正確を期す。

検査対象はビスフェノールAに加え、界面活性剤などに使われる
▽4―t―ブチルフェノール
▽4―t―オクチルフェノール
▽ノニルフェノール
▽ベンゾフェノン
――の計5物質。
県は04~07年度、中核市の郡山、いわきの両市を除く県内29カ所の最終処分場で、処理水や放流水などを調べ、今回の10カ所が高濃度だった。
環境ホルモンは環境基準がないが、生殖機能への影響が懸念され、魚介類では異常が現れることも報告されている。
他方でビスフェノールAでは、空気を入れて水を浄化する「ばっき処理」で90%以上を除去できるといい、県は今年度、各処分場で試行していく方針。
県産業廃棄物課の長澤金一課長は「環境ホルモンは人体への影響が明確になっていないが、未然防止が大原則。調査結果を各企業に示し、環境問題への取り組みを求めていきたい」と話している。【松本惇】
5月13日朝刊 最終更新:5月13日12時1分