身体醜形障害2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・醜形障害者は妄想的に確信を抱いたとらわれのパターンと、元々(生まれつき)の細かい欠陥(例えば、髪の毛が柔らかく細く頭髪が元々薄い傾向や、成人して止ってしまった身長などに対する変えられようのない事実)にとらわれてしまうパターンとがある。

後者は投薬治療では中々改善しない場合が多く、10年近く症状で悩まされる場合も多い。

いずれにしても、細かい顔や体に対する欠陥や妄想的とらわれが身体醜形障害の特徴である。

自分の容姿にとらわれるあまり、家族にまでそのとらわれ箇所の確認を要求する(どのように思い、感じるか)家族巻き込み型もこの病の典型である。

その結果、家族のいい回答が得られずに(正しい返答がない、もしくは家族として思い合ってか言葉に表しにくいため)家庭内暴力にまで至るケースもある。

またこれら反射物による恐怖を発端とする忌避行為により、日常生活に多大なる影響を与える。特に就労に関してこの問題は大きい。

例を挙げれば、反射するモニターを使用する光沢液晶やCRTの仕事を忌避したり、サイドミラーを恐れ運転免許が取れなかったり等致命的な支障を就労においてきたす。

自分の顔への恐怖は、裏返せば他者の視線への恐怖であり、面を向かってのデスクワークや会議、及び面談等もまともに正対して視線を合わすことさえ困難を極める。

結果的に、能力的にできる職種であっても、醜形恐怖が先行するあまり、自ら職業の選択を狭め、最悪何も仕事を選べないという状況になり得る。

プライベートにおいてもそのような状態では恋愛はおろか友人関係を築くのも著しい困難を生じる。

原因としては、うつ病や強迫性障害との関連が挙げられる。

また自臭症などと並んで、統合失調症の前駆症状として現れる場合も多い。

あるアメリカ人の研究者は「醜形恐怖は強迫性障害の仲間に入る」と述べている。

また実際、醜形恐怖は脳内の神経伝達物質であるセロトニンを増加させる薬に反応するという報告がある。

人とのコミュニケーションを上手く取れないため対人恐怖や劣等感に陥り、その感情を外見の劣等へ形を置き換える事で、無意識的にバランスを取っている側面もある。

自己へ自己へと意識が集中しすぎ自身で、完璧なこうであれねば、という枠組みを形成してしまうのが根底にある。

外界(他人)への意識を拡大させると共に、自分への美醜のこだわりより先に対人スキルを含む内面精神に対する誤った認識の確認、再生、充実が結果的にこれらの強迫観念を解決させる一助になりえる。

マスメディアにおける時代の美醜の価値観も関連する。
長期による深刻な悩みの末、自己同一性に欠ける問題もある。
身体表現性障害と大まかに括れる事が出来る。
しばしば、ノイローゼ的になりパニック発作を起こす場合もある。
強迫性障害からの視点では脳内伝達物質のセロトニンの異常と、眼窩皮質という箇所の異常だともいわれる。
身体醜形障害は自己愛とも深い関連があり、自己愛性人格障害にも少なからず関連性がある。
森田療法や暴露反応妨害法なとが有効とされている。
醜形恐怖は精神病というより元来持つ性格から発している部分が大きい、その際たるものが「完璧主義」である。醜形恐怖が難治といわれるのは、先天的あるいは、長年積み重なった性格・気質によるためでもある。
最近のプチ整形を筆頭として美容整形の浸透が醜形恐怖を更に根深い問題とさせている。
身体醜形障害の治療は心療内科、クリニック、精神科などを受診した場合は向精神薬のクロミプラミン(三環系抗うつ薬)やフルボキサミン、パロキセチン、セルトラリンなどのSSRI、また抗不安薬(マイナートランキライザー)であるブロマゼパムや、眠りが浅い場合はフルニトラゼパムなどの睡眠導入剤の処方が主流である。

また比較的症状が重い場合は抗精神病薬である、ハロペリドール(メジャートランキライザー)、ペロスピロン、クエチアピン、アリピプラゾール、リスペリドン(非定型抗精神病薬)などが処方として挙げられる。