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・虐待について [編集]家庭内環境(家庭問題)において、身体的虐待は暴力や近親姦・その他性的虐待などの具体的事実によって顕在化しやすいが、親から子への愛情の不足や心理的虐待は、第三者からは非常に察知しづらい面が問題とされる。

特に精神的虐待を行っている親当人は自身の子供に対する言動が、虐待であることに気づいていないケースが多い。

よって肝心の幼少期・成長期に問題を発見することは非常に困難である。

よって成人し自立した後、年齢を問わずACの苦しみの出現によって、精神的疾病にまで発展することもある。

幼少期の子育ては、多くが母子間による密室的関係で経過するため、虐待にはついて母親が時事的に孤独に判断することになる。

養育行為そのものが親の全人格をそのまま反映させるものであり、子どもへの虐待について親が過敏に注意したとしても、もともと養育者本人の経験知以上とはなりにくい性質の行為である。

精神的虐待は、しつけか虐待かの境界線が重要な注目点である。

その判断は、あくまで親の処置を子供がどのように受け取っているか、という立場で点検する。

特に親の側が良かれと思い対処したことが、子供にとっては強要と解釈されるケースを注目する。強要と受け取られた場合、場合によって子供の心に萎縮をまねき、結果として精神的虐待となる。

この意思疎通のズレが問題とされる。

しつけには単純命令がつきものであり、命令なしに躾はできない。

こどもにとって躾のステップは「親の命令に従う」→「命令の意味・理由の理解」→「社会規範の習得と道徳法則の理解」であり、これを幼児の散発的な欲望に、なかば逆らう形で導入しなくてはならない。

親の立場からみた場合、面倒なあまり、命令に従わせることが目的化してしまった場合、子どもが道徳法則の理解までのステップが遠のくことになる。

ステップを軽視してしまった場合、こどもの立場では単純な強要となる場合があり、子どもの理解度に注視続ける必要がある。

共依存 [編集]ACの精神的虐待の象徴的特徴として、共依存 (co-dependency)があげられる。

典型的な例として、親が強力に子供の精神を支配する行動が、子供の方も支配されたいという特異な感情を生み出し、親も子供も支配し支配されることに奇妙な安心感を見出して、支配を通して相互依存するという現象がある。

これは子供にとって支配に反抗するより支配を受け入れる方が家庭内で波風を起こさなくて済むため、平穏な環境でいるためのサバイバル手段と解釈されている。

通常、子供はある年齢に達すると親の支配から脱しようと試みるのが自然な形態であるが、この相互依存関係が強い場合親子関係は成人してもなお、支配の相互関係という不健全な状態が続く。

よりわかりやすい表現で表せば、子離れせずに子供を人生の目的とし続ける親と、それを受け入れ続けざるを得ない精神構造を埋め込まれた子供、ということになる。

これがひどい場合は親が死亡するまで関係を健全化することができず、極端な例として母親が死ぬまでともに暮らす、つまり一生結婚の機会を奪われることや、親同士が認識しただけのお見合いを強制され、世間体を重視した愛のない結婚生活を送る場合もある。

ACの主なタイプの特徴 [編集]ヒーロー
外面 - 小さな親、小さな大人、生真面目、努力家
内面 - 心の傷、不適応感、罪悪感、過剰な自尊心
言動 - 他者に自分の評価を押し付け尊敬を得ようとする
弱点 - 仕事依存、依存的な人と結婚、人を支配し操作、完全主義
長所 - 自身の失敗を許容、自己に厳しく他者に寛大、管理職の適性
スケープ・ゴート
外面 - 反抗的、陰気、反感を買う行動、張り合わない
内面 - 心の傷、見捨てられ感、怒り、拒絶、不適応感、低い自己評価
言動 - 問題を起こし注目を集める、自虐自罰行為、自暴自棄
弱点 - アルコール等依存傾向、問題児、年少妊娠や犯罪の傾向
長所 - 現実の直視、立ち直る勇気、人を助ける力
ピエロ
外面 - 過度にかわいく子供っぽい、家族の笑いと関心の対象、か弱くて保護を必要とする
内面 - 自己評価が低い、恐れ、孤独、無力感
言動 - ふざけ、ユーモア
弱点 - ひょうきん、ストレス処理が下手、いつもヒステリー寸前
長所 - 人あたりがいい、良き友人となる、頭の回転が速い、ユーモアのセンスがある、有能
ロスト・ワン
外面 - 顔を見なくても誰も気にしない、無口で陰気
内面 - 孤独、傷つき、見捨てられ、恐れ、あきらめ、挫折感
言動 - 少なくとも手がかからない、心配させないという意味では良い子
弱点 - 優柔不断、孤独、「NO」と言えない、行き当たりばったり
長所 - 自立している、才能豊かで創造的、はっきりしていて決断力に富む
学術的立場 [編集] AC理論と精神医学界 [編集]2008年現在、全般的に日本の精神医学界ではAC理論とは距離を取っている。

それは前述のACの定義から、社会でACは多数派であり、ACであっても社会生活に当面支障のない人が大半であることが理由とされている。

心的苦しみが極度に進行し精神科治療が必要となった、虐待や喪失体験による心的障害だけが治療対象とされる場合が多い。

したがって精神科の中にさえ「ACとは病気ではない」という見方をする医師もいる。

しかし一方では、一部にAC理論を正面から受け入れ、カウンセラーも兼任して患者と向きあい治療を行っている医師もいる。これは医師個人の資質や取り組み方によるところが大きい。

アメリカ・イギリス・フランスなどでは、日本よりはるかに進んだ治療的取組みがなされており、またその方法論も洗練されている。これは多くの先進国で、家庭養育問題の複雑さが日本よりも10年単位で先に顕在化していたためである。