痙攣(けいれん)性発声障害 (Spasmodic Dysphonia) | 化学物質過敏症 runのブログ

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これも再掲載なので最小限にしています


・痙攣性発声障害≪※Spasmodic Dysphonia≫以下SDと略は、

機能性発声障害の一つで発声時に声門が過剰に閉鎖される特発性の局所性ジストニアの一種の運動障害です。全機能性発声障害に対するSD疾患比率は4.9%~8.7%といわれています。

※Spasmodic Dysphonia 『Spasmodic Dysphonia』の正確な日本語訳は「痙攣様発声障害」が正しいのですが、本HPでは少し前まで主流であった「Spastic…」の日本語訳「痙攣性…」をそのまま使用しています。

これは「痙攣性発声障害」と呼んでいたものを「痙攣様発声障害」に変えてしまうことで、本HPを観た人に違う病気だと思われてしまうなどの混乱を避けるために、あえて「痙攣性…」で統一して呼称しています。

※ジストニアとは身体の筋肉が不随意に収縮し続ける結果、筋肉がねじれたり、ゆがんでしまって自分の意思通りに動かなくなる病気です。

    首(痙性斜頸(痙性斜頚) けいせいしゃけい)
    眼(眼瞼痙攣 がんけんけいれん)
    手腕(書痙 しょけい)
  ◎咽頭(痙攣性発声障害 けいれんせいはっせいしょうがい)

薬の副作用などにより全身性ジストニアやピアニスト・ギタリストなど音楽家等が職業性ジストニアを発症する場合もあります。

 原因はいろいろな体の動きをコントロールする脳の大脳基底核に障害が起こり、
そのため筋肉に意思を伝える中枢神経機能の異常をきたすものと考えられていますが、医療研究機関においても現在のところ原因ははっきりわかっていません。
①【ボツリヌストキシン(BT)注射】

 ボツリヌストキシン(BT)は、ボツリヌス菌が作り出す毒素であり、菌そのものではありません。

「ボツリヌス菌の?毒素を?喉に注射?」と驚く方も多いと思いますが、BTは瞼や顔の筋肉のけいれんに、国内でも海外でも広く使われています。

BTの特徴は、

          ・注射なので時間がかからない
          ・注射をした部分だけにとどまり、身体の他の部分に広がらな                            い
          ・2~3日で効果があらわれる
          ・筋肉の緊張を緩める効果が数ヶ月間続く
          ・副作用がほとんどない

などです。

SDの症状にはとても有効で安全な薬です。

ボツリヌス菌の毒素だけを取り出して、ごく少量を声帯に注射することで、

声帯筋を麻痺させ発声時の筋収縮をおさえます。

数ヶ月間、声質は著しく改善されます。

簡単で身体への負担も少ない方法ですが、効果は数ヶ月で、あくまで対症療法です。