LABA/ステロイド吸入合剤は有用性があるか? | 化学物質過敏症 runのブログ

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・医療情報サービス Minds(マインズ)より

Q:LABA/ステロイド吸入合剤は有用性があるか?


近年、とりわけ欧米では吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬の配合剤の知見が蓄積され、その有用性が明らかになり、かつ喘息の長期コントロールの薬物療法に新しい展開が見られようとしている。

残念ながら我が国ではこの薬剤の治験がなされず、欧米の後追いの感は否めない。とは言っても、近い将来本剤が我が国に導入されることは、グローバライゼーションの流れからみても確実視されている。
1. 種類: グラクソスミスクライン社からサルメテロール/フルチカゾン、アストラゼネカ社(からフォルモテロール/ブテソニドの吸入合剤が発売されている(日本では未販売)。
2. 有用性と新しい療法:
1) ここで改めて喘息長期コントロールの薬物療法についてふれる。ガイドライン等でも推奨されているように、第一は吸入ステロイド薬であり、更に他剤との併用療法を行うことが基本的療法である。

吸入ステロイドが最大の効果を示すといっても、コントロールされない喘息に対し、それまで使用していた吸入ステロイドの量を単独に2倍に増量するよりも、同剤の用量をそのままにして、LABAあるいは徐放性テオフィリンあるいは抗ロイコトリエン薬のいずれかを追加併用するのが優れた効果を示す。

また安定した喘息において吸入ステロイドを半量に減量する際に、これらの薬物を追加した場合、症状の悪化なく減量できることも数多くの臨床試験で示されている。
2) 併用療法における併用薬の選択について
 それでは、これらの3系統の中でいずれの薬物が優れているのかが問われる。

現時点では決定的な結論は出ていないというのが正確なところであろうが、国際的にはLABAが優れているとする論文が優勢である。
 一方話題が変わるが、喘息治療ガイドラインの普及がまだまだ不充分であることが現実であり、その普及が強く望まれるところである。

多くの要因があると思われるが、治療法の単純化は普及に大きな力になる。前述のように、LABA/ステロイドがもし最も有力な併用療法として位置付けられるならば、これらの薬物の両者の配合化は治療法の単純化に繋がる。

つまり患者にとって一剤の療法で済むことになる。
3) 合剤使用による新しい治療法
 従来の医師主導による治療から、患者自身が感ずる治療の必要性を動機にした方が、従来の治療法より優れていることが示された。

合剤を使用した喘息のコントロールについての最近の欧米での一連の臨床研究を紹介する.
これは症状が安定している時期は、フォルモテロール/ブテソニド合剤を1日2回の低用量吸入を定期的に行い(維持療法)、喘息悪化時に1日最大10吸入まで追加可能とする(7~14日間、成人)を組み合わせる方法が(1剤で悪化時もその増量で対応する)、用量を固定した従来の同吸入療法や、4倍量高用量ブテソニド療法より圧倒的に優れているというものである。

つまり、単一合剤を使用して、より単純でより合理的な治療法が開発されてきた。


runより;今の主流ですね。私はシムビコートとエアゾルを状況で使ってます。