ミツバチ見学会の報告 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html

・ミツバチ見学会の報告
国民会議常任幹事  尾谷 恒治
 歩行者天国になっている中央通りを楽しそうに行きかう人々、和光時計店の時計の鐘の音。そんな銀座の景色が望めるビルの屋上でミツバチ達と会って
きました!
 まず会ってきたのはニホンミツバチ。養蜂家の藤原誠太さんが巣箱のフタを空けて巣枠を持ちあげるとそこには、見た目は黒っぽく、やや小ぶりなニホンミツバチ達と蜜がびっしり入っていました。

なんでも一つの巣枠で2kgから多い時には3kgの蜂蜜が取れるとのこと。

実際に巣枠を持たせてもらいましたが、“ずっしりと”と言うと言いすぎになるかと思いますが、結構重さを感じます。

巣房を指で直接さわり蜂蜜をペロリと試食させていただきもしました。

六角形の巣穴からなる巣房の周りには当然多くのニホンミツバチ達が。

素手で触るのはやや怖くもありましたが、ニホンミツバチはおとなしい性格だとのことで、習性をちゃんと知っていれば刺しませんよと藤原さんはおっしゃっていました。

蜂蜜の味はまさに“おいしい”の一言。

マスカットのような果実の豊かな香りがフワッと薫って、その後は人工的な甘味料のように変に甘ったるい感じはなくスーッとした清涼感だけが残ったのが印象的です。
 次に出会ったのは、西洋ミツバチ。私たちがよくテレビなどで目にするミツバチ達です。

西洋ミツバチの巣箱の周りには風除けの囲いがされ、床面には人工芝が敷かれていました。

風除けの囲いは、高所は風が強いため、自分の体重の4分の1位の重さの蜜を吸ったうえ、両足に花粉をつけて戻ってきたミチバチ達が強風により建物に叩きつけられてしまわないように、藤原さんが工夫されて設置した設備だそうです。

また、人工芝は濡れたコンクリートに羽をつけてしまうと体温が急激に下がって死んでしまうのを防ぐためだそうです。

生き物である蜂のためを思ったこれらの工夫の数々が、藤原さんのミチバチに対する思いを代弁してくれているような気がします。
 ビルに囲まれた銀座を望む屋上で触れ合ったミツバチと蜂蜜は、普段意識しないと見えない都会の緑と自然の営みを思い出させてくれました。

それと同時に、ミツバチが、農薬散布などにより、かえって田園や里山では生きにくくなっている現実に驚かされます。
 最後に、銀座でミツバチを育てはじめた田中淳夫さんが、自身のご著書・銀座ミツバチ物語で、「ミツバチはせいぜい30日から40日の命。

1匹のミツバチが私たちに与えてくれるハチミツは、スプーンの半分程度だよ」と子供たちに語りかけています。

きっとこれを聞いた子供たちは短い命のミツバチの一生を感じ、おいしい蜂蜜を作ってくれたことに感謝し、ミツバチ達が生きていける環境を守っていこうと思うようになるんじゃないかと感じると同時に、やや感受性が昔よりよわくなっている自分でもこういったミツバチとの出会いでまた少し環境への思いや行動を変えていけるのではないかと密かに期待しています。