・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム15
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療1―経口免疫療法を中心に―
座長:南部光彦1), 野間 剛2), 相原雄幸3)(天理よろづ相談所病院小児アレルギーセンター1), 北里大学医学部小児科2), 神奈川県厚木保健福祉事務所3))
MS15-12.食物アレルギー児の成長発育に関するアンケート調査
漢人直之1) 二村昌樹2) 尾辻健太1) 平山美香1) 伊藤浩明1)
あいち小児保健医療総合センターアレルギー科1) 国立成育医療センターアレルギー科2)
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【目的】食物アレルギーにて食物除去を実施している患児の身体発育と,それに影響を与える因子ついて検討する.
【対象・方法】平成20年1月から3月に当科を受診した食物アレルギー患者375名を候補者として,身体測定値や臨床検査値を抽出し,平成20年6月から12月に候補者が再診した際に,食物摂取状況に関するアンケート調査を配布して回収(一部には郵送配布)した.
また,主治医の診断及び食事指導内容を診療録より抽出した.
【結果】328名(87.5%)でアンケートを回収し,このうち厚労省による乳幼児身体発育調査における体重のパーセンタイルを利用可能な6.5歳未満の251名(男児162名)について解析を行った.
アンケート時点での年齢中央値は3.0歳,フォローアップ期間は平均2.1±1.4年,保護者が除去している食品数は4.3±2.1であった.
アンケート時点での身長は平均-0.43±1.01SD,Kaup指数19以上は3名(1.2%)のみで,15未満が43名(17.1%)と体格が小さい例を多く認めた.
除去食品数とKaup指数の間には単純な相関は認めず,身体発育に影響を及ぼす因子について今後さらに解析を進めて報告する予定である.
第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催
runより:先日の森永ミルク捜索を思い出しました。
やはり成長は良くないようです。
限られた物しか食べれないとは栄養の不足、偏りと言えます。