鉛のライフサイクルとレジ袋問題 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html


・ニュースレター 第51号 (2008年4月発行)
重金属問題連続セミナー 第1回報告
鉛のライフサイクルとレジ袋問題
講師:京都大学環境保全センター教授 酒井 伸一先生
◆きめ細やかな分別収集に係るモデル事業
 京大環境保全センターは京都市環境局とともに、環境省平成18年度容器包装廃棄物3R推進モデル事業の一環として、「きめ細やかな分別収集に係るモデル事業」を行った。

プラスチック製容器包装ごみをより細かく分別することにより、よりリサイクルしやすい資源物として活用できる可能性があるかを探る研究である。
 その背景には、プラスチック製容器包装ごみは家庭ごみの60%(容積)を占めること、京都市においてはモデル地区において「その他プラスチック」の分別回収を進めてきたが、「その他プラスチック」の分別収集・再商品化に関しては様々な議論がなされていることなどがある。

◆本実験の概要
 京都市内の対象地区の245世帯中約3割の世帯の参加を得て、プラスチック製容器包装ごみを8種類に分別してもらい、アンケートとともに2006年12月と2007年1月の2回にわたって回収した。
 8分別は、製品別にqプラ手さげ袋(レジ袋)、wラップ、e卵パック、材料表示に従った材質別にrPET(ポリエチレンテフタレート)、tPE(ポリエチレン)、yPS(ポリスチレン)、uPP(ポリプロピレン)、iプラその他、である。

◆きめ細やかな分別の可否についての分析
 8種類の分別は、ほとんどの項目で80%以上が適正になされていたことから、素材別回収はかなりできるかなという印象であった。
 ただし、素材別リサイクルのクォリティーを高めていくために、qPEとPPは複合素材として使われることも多いがこれをどうするのか、wラップ類にかなりPVDC(ポリ塩化ビニリデン)系素材が使用されているが(ラップ全体の約70%)、塩素除去との関係でこれをどうするか、e今回調査したプラスチック製容器包装ごみの素材マークの表示率は60~70%程度にとどまったことから表示の改善、などの検討が必要であろう。