入門・重金属問題―その3「カドミウム」3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・●カドミウム削減等をめぐる動向
 カドミウムの削減(規制)に向けた国際的な動きおよび食品中カドミウムの基準づくり関連の動きについて紹介します。
◇カドミウムの削減(規制)に向けた国際的動き
 UNEP:2001年から開始された「UNEP水銀プログラム」に、05年からは鉛、カドミウムが対象に加えられ「UNEP重金属プログラム」として活動を強化しています。
 EU:新電池指令(DIRECTIVE 2006/66/EC)が2006年9月6日に公布され、08年9月26日から施行されました。この新指令ではニカド電池の上市が一部を除いて禁止され、併せてニカド電池のリサイクル目標が75%に設定されました。
 アメリカ:電池規制は1989年頃から各州法により行われてきましたが、96年に連邦法が成立しました。94年には電池メーカ5社により、電池回収会社(RBRC)が設立されています。
 アメリカのカドミウム消費量は、1980年代後半から減少へと転じており、EU諸国も新電池指令の施行を機に、今後減少へと向かっていくものと推測されます。
◇食品中カドミウムの基準づくり関連の動き
 幾多の問題を含みながら2006年7月、第29回コーデックス委員会で米を含む食品中カドミウムの最大レベルが採択されました。
 これを受けて日本でも従来の基準値(玄米1.0 ppm)を再検討すべく、食品安全委員会において食品健康影響評価(リスク評価)が行われ、本年7月3日「カドミウムの耐容週間摂取量を7μg/kg体重/週とする」との評価値が、厚労省に通知されました。
 そして、厚労省では新基準作成に向けて、薬事・食品衛生審議会に諮問(7月4日)し、食品衛生分科会食品規格部会で審議が開始(7月8日)されました。