電磁波(ELF とRF)の公衆被曝基準の論理的根拠13 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・Ⅲ.電磁場被曝と慎重な公衆衛生計画
・ 科学的証拠は、ELF を規制する行動の正当な理由になるために十分に存在する。

そしてそれは、RF の予防的行動を正式に許可するために十分強固だ。
・ 行動を起こす緊急の科学的証拠の必要性を判断する証拠の基準は、健康への影響とウェル-ビーイングに釣り合うべきだ。
・ 被曝は広範囲に広がっている。
・ 科学を判断するための広く受け入れられた基準が、この評価で使われている。
電磁波(送電線周波数、無線周波数とマイクロ波)への公衆被曝は、世界的に急激に増えている。発展途上国の田舎でさえ、電力使用が急増している。

社会のほとんどのメンバーは、今や、コードレス電話、携帯電話、ペイジャー(訳注:メッセージを受け取ると振動して知らせる電子機器)を所有し使用している。

それに加えて、ほとんどの人は、無線RF信号を送信するために設計された、その地域にある通信アンテナにも被曝している。

いくつかの発展途上国は、携帯電話の簡単なアクセスと費用のせいで、地上通信線の設置をあきらめてさえいる。

そのような著しく増加するRF への長期間で蓄積した被曝は、人類の歴史の中で前例がない。

さらに、最も断言された変化は、携帯電話を使って当たり前のように毎日数時間を過ごす、子どもたちに関するものだ。

全ての人が、大きな、または少ない範囲で被曝している。被曝を避けられる人はいない。

たとえ、電気を使わずに山の上で生活していても、通信周波数のRF に被曝するだろう。

傷つきやすい人たち(妊娠した女性、非常に幼い子ども、高齢者、貧困者)は、一般の人々と同じ度合いで被曝する。

したがって、リスクを評価し被曝を減らす方法を良く考えることが絶対に必要だ。

良い公衆衛生政策は、有害リスクの潜在的な可能性と、行動を起こさなかった場合の公衆衛生の結果に釣り合った予防的行動を求める。
Ⅳ. 勧告された行動
A. ELF に関する新しい被曝基準の定義
この章は、現在ある科学的証拠全体の公衆衛生的な分析に基づいて、新しいELF 限度値が正式に認められる、と結論を下す。

公衆衛生の見解は、新しいELF 限度値が今、必要だということだ。

新しい限度値は、小児白血病やその他のがん、神経変性疾患の可能性が増加するリスクが証明されてきたELF の環境レベルを反映するべきだ。

ELF 限度値は、病気のリスクが増えた小児白血病研究に関連する被曝レベル以下に、付加的な安全要因を加えて設定するべきだ。

危険性があると証明されたELF環境に人々を曝す、新しい送電線や電力設備を建設することはもう受け入れられない。

それらのレベルは2~4mG帯で、10mG代や100mG代ではない。ELF について1000mG(アメリカでは904mG)という現在のICNIRP 限度値は、時代遅れで間違った仮定に基づいている。

これらの限度値は、もはや公衆衛生を守ると言えず、置き換えられるべきだ。安全な緩衝材や安全要因も、新しい、生物学に基づいたELF 限度値を用いるべきで、規格通りのアプローチがリスクレベルよりも低い安全要因を加える。
新しいELF 限度値が作られ実行されるまでの間、合理的なアプローチは、全ての新しい、または増設する送電線の近くの居住空間用に計画する限度値は1mGで、それ以外の新しい建築物の限度値は2mGだろう。

子どもや妊娠した女性がいる居住空間用に1mGの限度値が設けられることも勧告される(ELF への子宮内での被曝と小児白血病の潜在的な関連性があるからだ)。

この勧告は、自分で身を守ることができない子どもたちや、規制行動の引き金になる伝統的に十分に高い率で小児白血病のリスクを持つ子どもたちのために、防護の高い責務が求められるという前提に基づいている。

とくに、この状況は、居住空間に1mGの限度値が適用される範囲を広げることを保証する。

この場合の「制定」は、おそらく、関連する健康機関の公式な公開された報告を意味する。
短期間で、現在ある全ての電気配線システムを再建するのは現実的ではないが、とくに子どもたちが過ごす場所で、これらの現存するシステムから被曝を減らす処置が始められ、奨励されるべきだ。これらの制限は小児白血病のリスク増加に一般的に関わる被曝(全ての子どもで2~5mG帯、6 歳以下の子どもで1.4mG以上)を反映するべだ。
成人がんと神経変性疾患に関するほとんど全ての職場研究は、最も高い被曝分類は4mG以上だと報告している。

そのため、新しいELF 限度値は職場の被曝範囲を対象にするべきで、高い範囲は必要ではない。
病気のリスク増加に関わるレベル以上での慢性的なELF 被曝を学校や家、職場で避けることは、関係文献で議論されたELF の潜在的な生物活性条件のほとんどを避けることにもなるだろう。