シックスクール対策連絡協議会報告書14 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・密閉していることで、チャンバー内はかなり高濃度となった。

教室の容積が約195m3 であるから、チャンバーでの測定時と同様に試料負荷率0.4m2/m3、すなわち、塗布面積78m2 に塗布し、換気量が0 である場合、塗布後24 時間で表4-17 の濃度になる可能性がある。

実際には、換気量0 という状態にはならないが、78m2程度のSOP 塗料が教室内には使われており、換気回数が小さい状態では、初期に高濃度になっていたと考えられる。

4-4 現場における発生源調査

4-4-1 調査目的
チャンバー法による材料の測定では実験室において調査を行ったが、実際の現場における放散量を測定することにより、さらに発生源を調査することができると考えられる。

元加賀小学校教室において、各部位からの放散速度を測定することにより発生状況を把握し、トルエンを始めとする化学物質の発生源を推定することを目的とした。
4-4-2 FLEC 法による放散速度測定調査
(1) 調査概要
(1-1) 調査対象
元加賀小学校普通教室のうち、トルエン気中濃度が学校環境衛生の基準値を超え、他と比較しても高濃度であった4 階の5 年2 組、6 年1 組における内装各部を測定対象とした。

6 年1 組は耐震補強工事により、鉄骨ブレースが設置された教室である。測定部位及びその使用材料、表面積を表4-18 に示す。


   表4-18  図をクリックして拡大してご覧下さい化学物質過敏症 runのブログ-4-18