カネミ油症の35年から見えてくるもの4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・4.今必要なこと
 遅すぎたといえ今からでも実態の調査を行うべきである。

それは汚染されたと考えられる全ての家族を含むものでなくてはならない。

とくに次世代の影響については全く未知である。

患者も含むような画期的、総合的な国家的研究班の編成も必要であろう。
 現実の患者の状態からして、油症は全身病として捉え直し、一から医学も医療も救済対策も出直さなくてはならない。

その上で総合的な医療が受けられるような対策(窓口)、とくに婦人科対策が緊急に必要である。
 ことが重大であることから、行政の責任において現在、無法のもとにおかれている患者たちに救済の特別立法も考慮すべきであろう。

また、仮払金問題の政治的な決着を早急に進めないと新たな犠牲者をだす。もしそのようなことがあれば歴史に汚点を残す。
 今からでも厳密に実態を明らかにし、抜本的な救済対策を行なうなら必ず世界に有益な情報を発信する「負の遺産」となることは疑いない。

※参考文献
「負の遺産、胎児性水俣病とPCB胎児症」『今なぜ、カネミ油症か』(止めよう!ダイオキシン汚染関東ネットワーク刊)
「胎児からのメッセージ」(実教出版)
「ダイオキシンの人体影響、ベトナム枯葉剤影響調査から」『検証、環境ホルモン』(青木書店)
「カネミ油症は終っていない」『金と水銀』(講談社)