子どもの健康と環境ホルモン | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin01.html


・ニュースレター 第56号 (2009年4月発行)


国民会議学習会「子どもの健康と環境ホルモン」報告
エストロゲン様内分泌撹乱化学物質と男性性機能低下
国立成育医療センター研究所小児思春期発育研究部 緒 方  勤先生

 2009年2月28日、国民会議公開学習会「子どもの健康と環境ホルモン」が開催されました。

「エストロゲン様内分泌撹乱化学物質と男性性機能低下」と題して国立成育医療センター研究所小児思春期発育研究部 緒方勤先生にお話しをいただきましたので、その要旨を報告します。 

 (報告:松崎早苗・水野玲子)

・環境ホルモン問題がマスコミに報道されなくなってから早や5年ほどになるが、この学習会には熱心な多くの人が集まった。講師の緒方先生はわれわれの会には初登場でどんなお話が聞けるかと興味津々で待った。

 はじめに、男児の生殖器形成の異常に関する病気の様子と最近の傾向が丁寧に説明された。

尿道下裂とは、男児の尿の出口がペニスの先端でなく付け根の方になっている病気のことだ。

この疾患は、男の胎児の男性性機能の発達期に必要な大量の男性ホルモンが不足するために起こることから、女性ホルモン様(エストロゲン様)作用を持つ環境ホルモンの影響を疑われている。

この病気の発生頻度は日本では1970年以降増加が著しいが、アメリカと比べると絶対数はまだ非常に少ない(有効な対策をとらないとアメリカ並みまで行く?)。

先生の研究は、そもそも尿道下裂になりやすい遺伝的感受性が強い人がいるのではないか、というところから始まっている。