アトラジン2 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

生分解性 [編集]
アトラジンは土壌中の微生物により分解される。

土中のアトラジンの半減期は、13~261日である[6]。アトラジンの生分解機構は次の2つが知られている:

1.エチル基とイソプロピル基を支えるC-Cl結合が、AtzA, AtzB, AtzCといった酵素で加水分解する。

この機構で分解すると、シアヌル酸に代わり、さらにすぐにアンモニアと二酸化炭素に分解する。

これを行うのはシュードモナス属などの生物である。
2.アミンの脱アルキル反応で、2-chloro-4-hydroxy-6-amino-1,3,5-triazineに分解する。この後の分解機構は不明である。

これもシュードモナス属に属する多くのバクテリアが行う[7][8]。
アトラジンは水に溶けにくく、微生物で分解されにくいので、界面活性剤の添加が分解促進に有効である。

また、炭素の酸化度合いが高いため、分解エネルギーも低く、微生物にとっては魅力に欠けるエサである。

アトラジンは分解して、炭素源や窒素源となる。

有機窒素はアトラジンの分解を遅くするが、無機窒素は早める。グルコースが少量存在するとアトラジンの分解は抑えられるが、大量にあると促進される[9] 。

毒性と使用規制 [編集]
アメリカのカリフォルニア大学デービス校の教員などが作る「公開毒物学ネットワーク」(Extension Toxicology Network)[10]によると、アトラジンの経口毒性(LD50)は、ラットで3090 mg/kg、マウスで1750 mg/kg、ウサギで750 mg/kg、ハムスターで1000 mg/kgである[11]。


1997年のアメリカ合衆国のアトラジン使用量。

濃いところほど、面積あたりの使用量が多い[12]。

アトラジンは地下水を汚染するとして、欧州連合では2004年に禁止された[1]。アメリカ合衆国ではアトラジンは使用規制はあるが禁止はされておらず、広範囲に使われる除草剤の一つで、2003年の年間使用量は3万4千トンである[13], [14]。世界でも多く利用されている除草剤であり、世界80ヶ国で使用されている[15]。