国内外の健康被害の事例3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本でも健康被害が起きている?

国内にも、携帯電話基地局周辺で健康被害が起きているのではないか、と疑われる地域があります。

北海道旭川市では、基地局が建ってからペットや人間が心不全の発作を起こして入院したり、死亡する例が増え、ある家ではカエデの成長率が異常に高くなりました。

長野県伊那市と高遠町では、基地局周辺では送信開始後、健康被害が起き、奇形植物も発生しています。

宮城県仙台市では、基地局から約100mのところに住む方が電磁波過敏症と診断されました。

周辺住民は不眠や原因不明の耳鳴りなど、健康被害に悩まされ、テレビの電波が乱れるなど受信障害も起きています。

また、シソの茎が太くなる帯化現象や、イチジクがひょうたん型になるなどの異変も発生しました。

福岡県久留米市では、基地局建設後、ビニールハウスで栽培していた花卉の60%に異変が起きて出荷できなくなり、数百万円の損害が出ています。

この地域では、睡眠障害や耳鳴り、疲労感に悩まされている方もいます。

植物に異常が起きる原因として、電磁波以外にもウィルスや化学物質が考えられるので、全てが電磁波の影響とは断定できませんが、長野では60年以上農薬を使ったことのない畑でも異常が起きています。

ちなみに、ドイツでは冷戦時代に、東ドイツと西ドイツが互いに相手国の領土に向けて軍事用のレーダーを照射していましたが、レーダーに被曝する地点で樹木が枯れるという減少がおきていました。

土壌を調べても、科学的な汚染物質は発見されなかったそうです。

スペインでは、携帯電話の電磁波に強く被曝する樹木は生長が遅く、枝先が枯れるなどの減少が起きています。

またコウノトリの繁殖率をしらべた研究では、基地局から200m以内では繁殖率が低くなり、親鳥の行動異常も確認されたそうです。

基地局反対運動

イギリスでは、携帯電話の基地局によって健康被害が起きるのではないか、と不安を感じている人は40%に上るそうです。

日本にも同じような不安を感じている人は少なくありません。

基地局建設計画に反対し、住民運動を行っても、携帯電話会社が強引に建設したため、九州ではこれまでに7件の裁判がおき、そのうち5件は現在も進行中です。

2005年10月、大分市松ヶ丘では、小学校から約60m、住宅から10mしか離れていない場所に、携帯電話の基地局が建てられてしまいました。

周辺住民の70%が建設に反対する署名をしたのですが、携帯電話会社は「反対しても建設する」と言い、12月上旬から送信が始まっています。

松ヶ丘には、2001年にもauの基地局が建っていますが、その周辺では、白血球の数値が高くなった方や、倦怠感に悩まされている人、ときどき意識を失って倒れる子どももいるそうです。

これらの症状の原因が携帯電話電磁波のせいかどうか、断定はできませんが、各国の疫学調査の結果と重なるものもあります。

「電磁波のせいではない」と断言することも、できないのではないでしょうか。