・wikipediaより
ベノミル(英 Benomyl)はカーバメート系殺菌剤の一種。
用途 [編集]
デュポン社が開発した殺菌剤で、日本では1971年4月21日に農薬登録を受けた。
1999年の実績では、日本は原体29トン・製剤243トンを輸入している。
商品名は「ベンレート」など。
リンゴ・ナシ・ブドウのうどんこ病や黒星病、柑橘類のそうか病、テンサイの褐斑病、稲の種子病に有効で、種子・球根の消毒や、ミカンの青カビなど貯蔵時の病害防除にも用いられる。
性質 [編集]
特異臭を有する白色の固体。
不燃性であるが、加熱により分解し、窒素酸化物を含む有毒なフュームを生じる。
毒物及び劇物取締法による毒物・劇物には分類されていない。
土壌中でカルベンダジムとイソシアン酸ブチルに加水分解し、前者は3ヶ月~2年ほど残留する。
水生生物に対する毒性が強く、土壌中の共益微生物にも悪影響を与えるため時として植物の生育を妨げることもある。
アメリカやイギリスでは、眼に先天性障害を持つ子どもの家族が、ベノミルが原因だとしてデュポン社を相手に訴えを起こし、デュポン社が敗訴している。