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症状 [編集]
咳嗽、痰、運動時の息切れが見られる。高率に慢性副鼻腔炎を合併し、膿性鼻汁等の副鼻腔炎症状もみられる。
検査 [編集]
身体所見
胸部聴診にて断続性ラ音(coase crackle)を聴取する。
胸部X線検査
両肺にびまん性に散布性小粒状影がみられる。また肺野の過膨張や気管支拡張像をみることもある。
胸部CT検査
両肺にびまん性に小葉中心性粒状影がみられる。また肺野の過膨張や気管支拡張像をみることもある。
呼吸機能検査
閉塞性肺疾患の特徴である1秒量・1秒率の低下や残気量の増加が見られる。
血液検査
寒冷凝集反応高値
動脈血の酸素分圧の低下がみられる。
喀痰検査
気管支肺胞洗浄(BAL)
好中球の増加。
治療 [編集]
エリスロマイシンやクラリスロマイシンといった14員環マクロライド系抗生物質を長期間少量内服する。なお、マクロライドは本来は抗生物質であるが、本疾患に対する有効性は抗菌作用ではなく、気道上皮の粘液分泌抑制,インターロイキン8(IL-8)やロイコトリエンB4(LTB4)などの好中球遊走因子抑制などによるとされる。
歴史 [編集]
本症は1969年、虎の門病院の本間、山中らにより、慢性再発性細気管支炎・細気管支周囲炎として提唱され、1983年に欧米に報告された[3]。