・携帯電話の使用に伴うがん(とくに聴神経腫)の科学的証拠は増え続けている。有害な影響に真剣に取り組むこと、代替技術の利用、予防的アプローチが正式に認められる。
2006 年、科学的文献の包括的な評価に基づき、国際消防士会は、送信設備は消防署に置くべきではないという立場をとった。
インターネットやWiFi、携帯電話、衛星無銭、マイクロ波送信機、テレビ放送、などの無線通信機器の過剰な増加は、さらに多くの、さらに強い電磁周波数へ全住民を曝露させている。
シールドすることは電磁波を遮るだろう(しかし、磁場は防がない)。
建物、地形、水、近くの環境は、電磁波の集中や反射によって、電話通信からの曝露影響を受け、それによって局地的に高い曝露レベルを作る。
カナダの市の測定は、規制されたレベルより数倍高い。カナダの規制は通信機器からの照射の分類を求めていない。代替技術の使用(有線やファイバー・データ通信)は、電磁波過敏症の労働者に配慮するためにもっとも確実で実現可能で有効な対策だ。
電力線の無線周波数
電磁波過敏症に関するいくつかの新しい研究は、電力線の無線周波数「ノイ
ズ」に焦点をあてている。これは、現代の電力供給と複雑になった電子工学で、60 サイクルの電気信号の「小刻みな動き」からと、配線での問題から発生する。
配線の改善と、電気設備に低コストの同調回路を加えることは、この問題に取り組むための二つの段階だ。
「応急措置」として、電力線からこれらの高い周波数を取り除くために、グラハム-ステルツァー・フィルターのプラグを差し込み口に差すことができる。電磁的に「きれいな」環境をつくるために、これらのフィルターを使うことは、学校での子どもの喘息や行動問題、多発性硬化症、そして糖尿病を含む、いくつかの健康上の結果を改善することが報告されている。
電気設備に関するカナダの基準は、「汚い電気」を制限したり、試験すること
を求めていない。
CSAは、火事の危険性や電気ショックだけを評価することをほとんどの製品に求めている。電磁的両立性試験は、医療機器や蛍光灯の安定器のために求められ、メーカーの要求で実行される。
電磁的現象の健康影響に関する研究では、合意が不足している。
これは、アース電流や局地的に上昇する曝露レベル、無線周波数や電気信号の品質などの、測定や管理をしていない条件を含む方法論的な制限が原因だ。
(後略)
(訳:加藤やすこ、2009.9.13)