Ⅶ建築規定、規制とガイドライン
C電磁波と電磁場
「電磁波」は、電力供給の低周波から、電波、マイクロ波、赤外線、可視光
線、エックス線、宇宙線まで、周波数の広範な帯域(20 桁以上)にわたる。
非常に多くの周波数の生物学的影響に関する私たちの理解は限られているが、懸念する理由を与える。
この関係でまだ議論があるけれども、耳鳴りや脳腫瘍、聴神経腫はセル電話と移動電話(訳注:どちらも携帯電話)に関係がある。
通信とレーダーのアンテナは、これらの施設の近くに住む人や働く人を、そ
れらからの照射に曝露させる。
電磁波は建物を通って移動し、金属配管や電気配線にそっても伝わる。
無線通信は、自然界のバックグラウンド・レベルよりも何桁も高いレベルを建物の中に作り出す。
世界保健機関(WHO)は、電磁波過敏症の状態を認め、無線周波数場に関
する2006 年研究予定表を発表した。
WHOは、過敏症を報告している人々が広範囲にわたる健康評価を受けることを勧めた。それは「電磁波過敏症の人たちの一定の身体的反応が、正常な範囲の外側に存在する傾向にあることを示す研究がいくつかある。
とくに、中枢神経系の過剰な活動、自律神経系のアンバランスさは、臨床試験で追跡調査をする必要があり、その人たちの結果は可能性のある治療のために提供されると理解する」と述べている。
過敏症の人たちの研究は、化学物質過敏症のためにジョファーズによって勧められたように、その人の波長特有の過敏性を認めるだけでなく、対象の十分な順応を考慮するべきだ。
電磁波の削減は、慢性疲労の人々の症状を改善するだろう。
電気製品のオフガスも過敏症に寄与することは、留意するに値する。
異なった種類の技術(例、様々な種類の医療機器、アナログ式またはデジタル式電話、平面的なスクリーン・モニターとラップトップ式コンピューターや大きな古いモニター)は、電磁場の強度、周波数、パターンを大きく変えるだろう。