・おくすり110番より
概説 寝つきをよくするお薬です。
作用 脳の神経をしずめる作用があります。
そして、不安や緊張感をほぐし気分をリラックスさせて、自然に近い眠りに誘います。
特徴 睡眠薬として広く使用されている系統です。
比較的安全性が高く、効き目もよいので、不眠症の治療には、まずこの系統が使われます。
同類薬のなかでは、持続時間が短時間型です。寝つきの悪いときや一時的な不眠に適します。
翌朝の眠気や不快感が少ないです。
注意
【診察で】
持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は医師に伝えてください。
服用中の薬を医師に教えてください。
夜中に起きて仕事をすることのある人は、医師に伝えておきましょう。
【注意する人】
重症筋無力症や急性の緑内障を起こしている人には使用できません。
喘息や肺性心など呼吸器系に病気のある人も、症状によっては慎重に使用する必要があります。
高齢の人は副作用がでやすいので、少量ではじめます。
適さないケース..重症筋無力症、急性狭隅角緑内障、呼吸機能が高度に低下している場合など。
注意が必要なケース..呼吸器系に病気のある人、心臓病、肝臓病、腎臓病、脳に病気のある人、高齢の人など。
控えたほうがよいケース..夜中に一時的に起きて仕事をするとき。
【飲み合わせ・食べ合わせ】
別の安定剤や抗うつ剤などメンタル系の薬と併用すると、強く効きすぎたり、副作用がでやすくなります。
服用中の薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。
飲酒は控えてください。副作用が強まるおそれがあります。
お茶に含まれるカフェインは、この薬の効果を弱めるかもしれません。寝る前の日本茶、コーヒー、紅茶類は控えたほうがよいでしょう。
【使用にあたり】
寝るすぐ前にお飲みください。飲む前にやるべきことを済ませておきましょう。
仮眠の前はよくありません。
たとえば、十分な睡眠時間をとらないまま起床して仕事をしなくてはいけないとき、また、夜中に一時的に起きて仕事をする場合は、この薬を飲まないでください。
日常的なストレスによる一時的な不眠に安易に用いることには賛成できません。
長期連用時、自分の判断だけで急に中止してはいけません。急に飲むのをやめると、反動でかえって眠れなくなったり、イライラや強い不安感、震えを生じることがあります。