環境省調査業務報告書平成14年度22 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・3)-2 DNA鎖切断(省略)

・3)-3 小核形成と染色体異常
遺伝的影響として、DNA鎖切断は再現しないという見方がほぼ認められた。これに対し、小核形成については陽性とする報告例(Tice 2002)があり、議論が続いている。その後の研究では陰性報告が多い。dAmbrosio (2002)は位相変調した1748MHz、5W/kgの曝露で小核が増加したが、連続波では変化がなかったとしている。
Maes(1996,1997)はヒト白血球の染色体異常(姉妹染色分体変換)がやや増加することを報告したが、自らの追試研究で再現しなかったことを報告した

(以下省略)

・3)-4 血液脳関門
血液脳関門への影響は、熱作用の生じるレベルでは透過性が高まることが知られていたが、携帯電話程度の弱い曝露でもアルブミンの漏洩が見られたという報告(Salford 1994)以来、高い関心を集めている。

一方その後の研究では影響が見られないという報告がほとんどである(Tsurita 2000, Finnie 2002)。
Leszczynskiら(2002)は、インビトロでヒト内皮細胞を携帯電話と同様の波形で、携帯電話によって脳に生じるレベルと同程度の曝露を行い、熱ショック蛋白27の発現を報告した。

この蛋白は、血液脳関門の透過性の増加に結びつくとして関心がもたれている。

しかし、この研究の追試はおこなわれていない。(以下省略)