環境省調査業務報告書平成14年度4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・したがって、「寝室の磁界レベル」が0.3μT 以上を示したものについて個別のそれらのプロフィールを見てみた。

また、それら16名について個別に1週間の時間平均磁界レベルの変動を図示した(図1.2)(図省略)。
対象者No. 5,6,16は100m以内の近傍に高圧送電線があったものであり、その最大屋外磁界レベルは「寝室の磁界レベル」より大きいか、あるいは近似したレベルを示していた。

また、それらの1週間の磁界レベルの変動は、一般的に見られる電力設備から発生する磁界の変動パターンを示していた(添付資料1に平成13年度の高圧送電線近傍における磁界レベル測定例を示す)。

一方、その他の対象者13名では、対象者No.3と12を除き、「寝室の磁界レベル」と最大屋外磁界レベルは概ね一致しており、また、1週間の磁界レベル変動パターンも一定程度安定していた。

また、対象者No.3と12では、最大屋外磁界レベルが「寝室の磁界レベル」より相当低く、屋内で発生している磁界の影響が示唆された。

事実、No.3は1週間の磁界レベル変動は、夜間にのみ高レベルを示す奇異なパターンを示していた。

そこで、直接対象者に「測定期間中に何か測定器の近くで電気機器を使っていたかどうか」を確認したところ電動式のファンヒータを使っていたとのことであった。

なお、この測定時期は2月であった。

しかし、対象者No.12は、1週間の磁界レベル変動は極端な変化を含むパターンを示しているが、繰り返し昼間に上昇しており、また、集合住宅であったことから、屋内配線などからの磁界の影響を受けている可能性が考えられた。

また、対象者No.8と9は、1週間の磁界レベル変動は多?奇異な変動を示していたが、いずれも「寝室の磁界レベル」より屋外の磁界レベルが高い傾向を示しており、屋外の磁界レベルを反映しているものと考えられた。