環境省調査業務報告書平成14年度2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2) 磁界等の測定法
測定は磁界測定器(EMDEX-Lite, Enertech社製(測定周波数帯域:40Hz~1kHz))により、30秒間隔で1週間測定した。

測定器の設置場所は対象児の寝室とした。設置位置は下記のスポット測定によって、50cm四方4地点の測定値の偏差が10%以内であることを確認の上で決定した。

訪問日から1週間後に宅配便で磁界測定器を返送するように依頼した。1週間測定を選んだのは、日内変動のほか、週間変動(比較的高磁界レベルを示す高圧送電線近傍などでは、週末に低下する傾向が見られる場合が多い)を考慮したためである。
測定は、上記の子供の寝室での1週間測定のほか、対象家屋の内外の数地点で5分間のスポット測定を行った。

このための測定器にはEMDEX-II(Enertech社製(測定周波数帯域:40Hz~800Hz))を用い、対象児の寝室の中心および就寝時の頭部位置、対象児が最も長く居る部屋の中心、一戸建ての場合には敷地境界の四隅(「周辺磁界レベル」)および近接する電柱の磁場、集合住宅の場合には玄関ドアおよび玄関と反対側の窓(「玄関磁界レベル」)である。

なお、これらの測定器による測定磁界レベルは3軸方向の実効平均値である。また、本研究では、磁界レベルは磁束密度(マイクロテスラ、?T)で表示する。
ところで、結果の中では、1週間の時間平均磁界レベルの変動を示したが、対象者毎に測定を開始した時点が異なっていた。

したがって、データを整理する段階で日曜から土曜までに統一しているために、1週間の測定値を土曜と日曜の間で区切り、また、測定開始時点から1週間測定後の時点を連結させている。
本調査で高圧送電線とは、電圧規格が22kV-500kVの送電線と定義し、対応する送電線が対象者の住居から100m以内に存在していた場合には、その距離をレーザー光距離測定器(Yardge Pro Model 20-1000, Bushnell Corp)により測定したほか、送電線までの地上距離や電圧規格などを詳細に調べた。また、家屋周辺の配線状況も同時に記録した。

なお、調査時あるいはGISによる解析にも電力会社10社の高圧送電線の経路地図を利用した。