・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
http://www.kokumin-kaigi.org/
ニュース・レターNEWS LETTERより
http://www.kokumin-kaigi.org/newsletter/newsletter_60.pdf
・化学物質過敏症対策の経過
現状および問題点
東京大学大学院・新領域創成科学研究科・環境システム学専攻・教授
柳沢 幸雄氏
セミナー講演 1
1.シックハウス症候群、化学物質過敏症について
シックハウス症候群や化学物質過敏症は、第5の公害病ともいえる深刻な病気です。
しかし、今から20年ほど前まで、これらの病は病気として認知されておらず、現在も正しく理解されているとは決していえません。
それには、2つの理由が考えられます。一つは、過敏症の症状が、頭痛、記憶力・思考力の低下、めまい等、過敏症以外の病気でも出る症状であり、しかもすべて主観的な自覚症状であることです。
もう一つは水俣病等の公害と異なり、一定地域に多発する地域汚染ではないことです。同一家庭でも、家にいる時間等によって症状の有無が異なります。
しかし、実際に、過敏症患者の人々は様々な症状に苦しめられ、学校に行けなくなったり、生活の場所すらなくなってしまうほどの状況に追い込まれてい
るのです。