横浜国立大学の研究より2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・2 有訴者の特徴と発症原因・被害年数、改善のための工夫とその改善度①本症発症前後のアレルギー症状
◇本症発症前にアレルギー症状のあった有訴者162人(58.2%)

◇本症の発症後にアレルギー症状が出た人53人
◇アレルギー症状はあるが発症時期は無回答25人
本症には免疫系機能の障害が関与している可能性が高いと考えられる
②発症時の年齢40代が26.2%(女性23.0%・男性3.2%)               30代が21.6%(女性19.8%・男性1.8%)               

50代が20.9%(女性18.7%・男性2.2%)
中高年の女性が多い原因は明確には不明であるが、性別による感受性の違い、新築・改築した家にいる時間の長さなどが関係していると推察される

③有訴者の訴える発症原因(278名)      

◇自宅・職場・近隣建物等の新築・改装、塗装116人      

◇家庭用の殺虫剤等の使用45人
◇職場での合成化学物質・製品への暴露27人      

◇排気ガス・大気汚染13人      

◇自宅・隣・近隣地域の庭・緑地での殺虫剤・除草剤等の散布6人      ◇医薬品の副作用6人      

◇洗剤・化粧品類の使用6人      

◇タバコの煙への暴露4人      

◇田畑での農薬類の使用3人      

◇その他13人      

◇不明・無回答39人      

発症原因は一つではなく、複数の要因が交錯していると推察される     

④被害年数(267名)      

被害年数2~4年が多い
半数は4年より長い      

高齢の有訴者は被害年数が長い人が多い     

⑤調査時の年齢と被害年数の関係(264名)      

5年以上の有訴者30~40代 約40%                 

50代      50%                 

60代以上   77.3%      

10年以上の有訴者        31.8%      

その結果、経済的負担が大きい(転居・高額医療・失職)  

※ ⑥回答した有訴者10%以上が行った改善のための工夫とその改善された程度      

【製品撤去・居住場所変更】      

◇反応する製品を廃棄・撤去した有訴者164人 → 改善した103人      ◇引越しした・別の家に長期間滞在した有訴者84人 → 改善した47人        (84人中、自宅及び近隣における化学物質が発症原因の59人について)         ◇自宅の塗装・新築・改築         

◇自宅の白あり駆除・防除
◇室内での殺虫剤・殺菌剤・防虫剤の使用
◇自宅・隣・近隣地域の庭・緑地での殺虫剤・除草剤等の散布
◇近隣の工場等からの排気ガス

(59人中の改善度は86%が症状が改善)
◇改善した33人
◇少し改善した18人
◇改善しなかった5人
◇無回答3人
【空気の改善・空気からの摂取削減対策】
◇空気清浄機を利用した62人 
◇換気をよくした57人
◇マスクをつけた40人(活性炭入りマスク使用21人)      

◇炭などの吸着剤を家の中に設置した31人      

【飲食物からの摂取削減対策】      

◇無農薬・減農薬野菜を食べるようにした91人 → 改善した45人      ◇無添加の食品を食べるようにした31人      

◇浄水器を利用した30人      

【栄養成分の補給】            

◇ビタミン類・ミネラルを多くとるようにした61人      

【対外への排出の促進】       

◇多頻度に風呂・温泉・サウナを利用した70人