電磁波過敏症研究:厚生労働科学研究成果データベースより | 化学物質過敏症 runのブログ

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runより:残念ながらこの記事自体には電磁波過敏症の話は最後にちょっとしか出ません。ですがダウンロードしてお読み下さい。


・厚生労働科学研究成果データベースより
文献番号 200501212A
研究課題 微量化学物質によるシックハウス症候群の病態解明、診断、治療

(中略)

概要版 研究目的:
厚生労働科学研究班によるシックハウス症候群(SHS)の病態解明、診断治療法の開発に関する研究は平成12年度より開始された。平成14年度にはそのまとめが行われ、従来不明であった病態生理学的異常の解明に関する研究が多領域の専門家により遂行され徐々に原因の解明が行われた。その詳細は夫々の年度及び通年の研究報告書に詳述されている。本研究班は、低用量環境化学物質の生体への影響をSHSを中心に研究するものであり、診断設定に向け、他覚的検査法の開発、疫学、環境化学物質気中濃度測定、検診、治療、対策を行うことを目的とする。
研究方法:
研究は、医学、化学、疫学、建築学等の学際的専門家により行われた。症状は、QEESI及び臨床検査:脳血流、瞳孔反応、滑動性眼球追従運動、輻輳調節機能、視覚コントラスト感度、重心動揺、心電図R-R間隔、嗅覚、負荷試験を加味したNIRO テスト、functional MRIによる神経系検査を行った。これにより患者の状態を数値化出来た。長期に亘る気中濃度測定結果と臨床データを対比し研究を行った。このような自覚的及び他覚的結果の対比による研究は世界に類がない。
結果と考察:
診断には上述の中枢及び末梢の自律神経系を中心とする検査が役立った。症状数値化にはQEESIの症状スケールと化学物質過敏スケールとが有用であった。少数ではあるが出生時にシックハウス内で成長、思春期に到達した患者で神経学的にサブクリニカルレベルの異常を有する患者が存在した。今後、追跡調査が必要である。
結論:
QEESI、臨床面では他覚的検査結果から患者の状態を数値化することが出来た。診断には脳神経機能を中心とする検査法が有効であった。治療法は、本人の周囲から化学物質を出来るだけ除去し、忌避することが大切で、建築面からの物質削減が大切である。換気などの対策を行った。早期に対策をとれば治癒することがわかった。
公開日 2006年10月12日


runより:この報告書PDFの2と3に電磁波過敏症についての研究報告があります。
残念ながらコピー禁止なので主治医の指導で多かったものを紹介します。

主治医の指導ではビタミンC、カロチノイド、フラボノイド、亜鉛、セレン、DHA EPA等の抗酸化剤の摂取を多くすること、
カルシウム、マグネシウム、ビタミンB12摂取を勧める、が多く見られた。

PDFファイルをダウンロードするには
厚生労働科学研究成果データベース 検索
http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIST00.do
検索に「200501212A」と入力して検索すると上記記事になります。

その下の欄にPDFのダウンロードが出来る所があります。