慢性疲労症候群10 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・運動療法
適度な運動は、肉体的、精神的健康を保つとされる。それは、CFS患者も例外ではないが、運動の量と運動をやめる時期に注意を払うことが重要である。

最も重要な点は、どのような程度の運動をおこなうにしても、疲労レベルを増加させないよう患者個人にあったレベルの範囲内に抑えることである。ヨガ・太極拳等も効果のある場合がある。

しかしながら、無理をすると、疲労や痛みが増し、逆効果となる場合がある。また、PS値の高い重症患者は軽度の運動も出来ないため、運動療法が行えないケースもある。

温熱療法
新陳代謝を促し、筋肉の緊張をほぐしたり、血流を良くして免疫を高める効果がある。温灸・入浴など。

入浴は体力にあった範囲内にすること。

PS値が高く入浴できない患者には、短時間で入る半身浴、足湯などがある。

薬理療法 [編集]
薬物療法は、個々の患者に特有の症状群を軽減するためのものである。CFS患者は、多くの薬剤に対して過敏であることが多く、中でも中枢神経系に作用する薬剤で顕著である。したがって、一般的な治療指針としては、極低用量から始め、必要性や耐量にあわせて、徐々にその量を増すのが良いとされる。

また、患者によって効果は異なることや、副作用がある薬もあるので患者の体質や症状から慎重に選択することが望まれる。

漢方薬
補中益気湯は補剤と呼ばれており、病後や術後の免疫低下や、微熱・全身倦怠感などにCFSの症状に似ている症状の場合処方されており、患者の4割に有効とされている。

なお、CFS患者において証は一定の傾向を示さないため、「証」の分類、及びその見立てに従った本格的な漢方治療の研究が名古屋大学にて行われている。

非ステロイド系抗炎症剤
これらの薬は、CFS患者に痛みがある場合にその症状を軽減するために用いられている。

低用量三環系抗うつ剤
三環系の薬は、睡眠の改善や軽い全身疼痛の軽減を目的として処方される。
他の抗うつ剤
非抑うつCFS患者に、SSRI(セロトニン再摂取阻害剤)を投与したところ、治療効果がみられたとの報告がいくつかなされている。CFS患者の中には、うつ症状のある患者も一部みられ、この治療に対しては、より新しい抗うつ剤の処方が行われている。Fluoxetine(Prozac)、Sertraline(Zoloft)、Paroxetine(Paxil)、 Venlafaxine(Effexor)、Trazodone(Desyrel)、Bupropion(Wellbutrin)などがある。効果には個人差があり、また程度の差はあるものの、興奮、睡眠障害、疲労増加など、副作用がある。

抗不安剤
CFS患者の不安症状に対しては、抗不安剤が処方される。

抗菌剤、抗ウイルス剤
近年、この治療は行われなくなってきている。抗ウイルス剤アシクロビルを使った対照試験では、CFS患者には効果がみられていない。

まれに患者の中には感染症の症状を併発しているケースがあり、この場合を除いてCFSの治療として処方されるべきではないとされている。

抗アレルギー治療
CFS患者の中には、アレルギーの病歴を持っている方がおり、周期的に、それらの症状が表れる場合がある。非鎮静抗ヒスタミン剤は、こういったアレルギーを持つCFS患者に有効とされる。

アンプリジェン
アンプリジェン投与群は、プラセボ群に比べて認識力/行動力に中度の改善がみられたと報告されている。しかし、これらの予備研究の結果は、さらなる確認が必要とされる。なお、現段階では認可されていない薬である。