多種類化学物質過敏症-国際会議、東京より質疑応答 | 化学物質過敏症 runのブログ

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(質疑応答より)

 参加者 グルタチオンの投与について、経口と静脈注射とで効果はどの程度違うか。

 ルノー 経口では腸管の中でかなり破壊され、20~30%が腸管から吸収されて血管に入る。

しかも、解毒が必要な人の場合はしばしば腸壁が損傷しており、その場合、吸収率はさらに下がる。静脈注射だと、注入された全量が血管に入る。

 参加者 ストレス対処プログラムと個別指導について、もう少し教えてほしい。

 ルノー ストレス対処プログラムは、赤外線サウナやマッサージなどの理学療法や、森の中へ行って自然に戻ること。

あまり哲学的な話はしたくないが、環境因子に体がどう反応するか、自分の体を自分で聞く、体の反応を聞くということだ。

ミラー先生が後ほど説明してくださるが、マスキング効果というものがあって、その影響を解かなければならない。

 個別指導は、皆さんそれぞれが生化学的な個体なので、たとえば、あなたが必要なビタミンCは300gなのか400gなのか、検査結果などに基づいて患者さんと議論し、アドバイスをすることなどだ。

 参加者 ルノー先生が治療をしている子どもたちの中で、いわゆる自閉症だが化学物質が関与していると思われる人がどのくらいいて、どのくらいの治療効果が得られているのか。

 ルノー ちょっと難しいご質問だ。

確かにADHDや自閉症の子もいるし、自閉症の子どもの90%は腸に問題があると言って良いと思う。

特に金属などが解毒できないというケースが多い。

フェーズ2の解毒まで行くのに十分なグルタチオンがないことなどにより、体内にある様々な金属をうまく代謝できない。

自閉症の子どもでも1~3年で正常になることもある。自閉症は確かに遺伝子的な要素もあるが、遺伝子というのは非常にダイナミックで、サプリメントやミネラル食品、良い空気でもってサポートしてあげれば、遺伝子の良い形質が発現する場合もあると思う。

 参加者 自閉症について化学物質や金属の問題が大きいと考えて治療に当たっている医師がドイツには多いのか。

 ルノー いいえ。これに関しては世界共通だ。世界の主流医学は、そういうことは認めない。

 参加者 ドイツは特にバウビオロギー(建築生態学)が進んでいると思うが、バウビオロギーの考え方にあるように、患者にとっても健常者にとっても、その土地の周辺で調達できる建築資材を使って家を建てることは重要なのか。

 ルノー まったくその通りだと思う。

その地域でとれる材料を使うことは非常に良い。

世界中どこでも天然の良い資材はあると思う。

単に患者さんだけではなく次世代の子どもたちのためにも、どうやって家を建ててどんな材質を使うのかはよく考えるべき。

確かに現代のテクノロジーにも素晴らしいものはあり、私もよく使うが、やはり人工的な建材には懸念もある。私の推奨する企業は、製造工程の終わりの段階で除染をする。

除染室が設けられ、そこで家具などを化学物質を使わずに洗浄する。

CSの方は本に触れられないことがあるので、本も木炭などで浄化している。

このような企業だったらおすすめできる。

このような洗浄の段階を製造工場に設けることはお金がかかるが、考える価値はある。

 参加者 MCS患者はドイツでも多いか。

 ルノー ドイツにも非常にたくさんいる。

先日大きなテレビ局でMCSに関する番組が放映され、私も招待された。番組を通して、より多くの人たちがMCSを認識するようになった。

 参加者 化学物質曝露で腸内などの臓器が損傷された場合、解毒により再生できるのか。

 ルノー 臓器はもちろん再生する。少し時間はかかるかもしれないが、必ずうまくいくので、絶望する必要はない。


runより:これにて多種類化学物質過敏症-国際会議、東京の記事は終了です。まとめについては後日やりたいと思います。

今日は体調が悪いので申し訳ないです