多種類化学物質過敏症-国際会議、東京より18 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・(2)心肺運動連続肺活量測定

 解毒治療が奏功しているかについての評価法として、尿検査だけではなく、心肺運動をさせて肺活量を測定する。


 心拍数は、運動をすると上がっていく(上のライン)。体内酸素濃度も測る。血中に毒素があると酸素の有効利用がブロックされ、酸素有効利用率が上がらない(下のライン)。


 治療後4週間で、グラフのような正常値になった。

4週間で酸素の使用量が30%も増加したのは非常に劇的だ。

通常では、スポーツマンなどでもこのくらい改善するのに1年くらいかかる。

 結論としては、グルタチオン、ビタミンB12(メチルB12)、ビタミンD3αリポ酸は、皆さんにとって重要なので、定期的に摂っていただく。また、メラトニンは大脳にとっても非常に良い。


9.環境建築物

 MCSの患者は、安全な環境で治療を受けさせることが必要だ。通常の病院だと、消毒などのために、ありとあらゆる化学物質が噴霧されている。


(1)バードエムスタール


 1989年、私は、ドイツ中部の小さな温泉村であるバードエムスタール(Bad Emstal)に、ドイツで初めての環境施設を建設した。

壁土として使用した石灰モルタルや多孔質の鉱物塗料は、有毒物質をろ過、結合、中和することができる。

断熱性だけでなく、湿気が少なく、短期間で乾くことも、こうした建設素材を選ぶ際には重要な要素となってくる。

私たちは建設資材会社や建設会社に運ばれてくる建材が放射能や有害気化物質や芳香成分を含まないもの(低揮発製品)であることの証明書を提示するよう依頼した。

木材部品の手入れについては、テルペンを含まない天然ラッカ―や敏感な患者のために特別に開発されたワックスを使用した。


runより:会議なので観客も資料を持ってるのですが表、図、などはありません。