1,1,2,2-テトラクロロエタン | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

国際化学物質安全性カードより
1,1,2,2-テトラクロロエタン
物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:
この蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
加熱や空気、紫外線、湿気の影響により分解し、塩化水素、ホスゲンを含む有毒で腐食性のガスを生じる。プラスチック、ゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:1 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2007) 。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

MAK:1 ppm, 7.0 mg/m3;ピーク暴露限度カテゴリー:II(2)皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:3B; 妊娠中のリスクグループ:D (DFG 2007)。
(訳注:詳細はDFGのList of MAK and BAT valuesを参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。中枢神経系、肝臓、腎臓に影響を与え、中枢神経系の機能低下、機能障害を生じることがある。意識喪失を生じることがある。死に至ることがある。

長期または反復暴露の影響:
この液体は皮膚の脱脂を起こす。中枢神経系、肝臓に影響を与え、機能障害を生じることがある。



物理的性質 ・沸点:146℃
・融点:-44℃
・比重(水=1):1.59
・水への溶解度:0.29 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:647 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.8
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.03
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.39


環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。


身体への暴露
吸入 腹痛、咳、咽頭痛、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、嗜眠、錯乱、振戦、痙攣。
皮膚 吸収される可能性あり!発赤、皮膚の乾燥。
「吸入」参照。
眼 発赤、痛み。
経口摂取 腹痛、吐き気、嘔吐。
「吸入」参照。