国際化学物質安全性カードより
メタクリロニトリル
物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体
物理的危険性:
この蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。蒸気は抑制されておらず、重合して通気孔をふさぐことがある。
化学的危険性:
酸、塩基、光の影響下で激しく重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。加熱すると重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。燃焼すると、シアン化物、窒素酸化物を含む有毒で腐食性のフュームを生 成する。
許容濃度:
TLV:1 ppm(TWA); (皮膚); (ACGIH 2005) MAK は設定されていない。
暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮、経口摂取
吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。
短期暴露の影響:
この物質の蒸気は眼、気道を刺激する。細胞呼吸に影響を与え、痙攣、意識喪失を引き起こすことがある。死に至ることがある。
長期または反復暴露の影響:
物理的性質 ・沸点:90.3℃
・融点:-35.8℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解性:溶ける(20℃)
・蒸気圧:8.66 kPa(25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.3
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.17
・引火点:1.1℃(C.C.)
・爆発限界:2~6.8 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.68
身体への暴露
吸入 頭痛、錯乱、脱力感、息切れ、痙攣、意識喪失
皮膚 吸収される可能性あり!
症状は「吸入」参照。
眼 発赤、痛み
経口摂取 「吸入」参照。