wikipediaより
ペンタン (pentane) は有機溶媒のひとつで、分子式を C5H12、示性式を CH3(CH2)3CH3 と表される直鎖状のアルカンである。無色の揮発性の高い液体で、芳香を有する。天然ガスや石油エーテル、ガソリン等に含まれている。、分子量は 72.15、融点 －131 ℃、沸点 36.07 ℃。CAS登録番号は [109-66-0]。枝分かれ状の構造異性体と区別するため、n-ペンタン（ノルマルペンタン）とも呼ばれる。
実験室では、ヘキサンと同様の低極性の溶媒として用いられる。
国際化学物質安全性カードより
物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある無色の液体
物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある；遠距離引火の可能性がある。天井が低い場所では滞留して酸素欠乏を引き起こすことがある。
化学的危険性:
強酸化剤と反応し(例えば、過酸化物、硝酸塩、過塩素酸塩)、火災や爆発の危険をもたらす。ある種のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。
許容濃度:
TLV：600 ppm(TWA) (ACGIH 2001)
暴露の経路:
体内への吸収経路：蒸気の吸入、経口摂取。
吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。
短期暴露の影響:
液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。中枢神経系に影響を与えることがある。
長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を起こすことがある。
物理的性質 ・沸点：36℃
・融点：－129℃
・比重(水=１)：0.63
・水への溶解性：溶けない
・蒸気圧：53.3 kPa(18.5℃)
・相対蒸気密度(空気＝１)：2.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気＝１)：1.8
・引火点：－49℃(C.C.)
・発火温度：309℃
・爆発限界：1.5～7.8 vol％(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数)：3.39
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。
身体への暴露
吸入 めまい、し眠、頭痛、吐き気、意識喪失、嘔吐。
皮膚 皮膚の乾燥。
経口摂取 ｢吸入｣参照。