wikipediaより
クロロメチルメチルエーテル (chloromethyl methyl ether) とは有機化合物の一種で、示性式が ClCH2OCH3 と表される無色の液体。略称は CMME。化学反応式上では MOMCl とも略される。
用途 [編集]
有機合成において、アルコール (ROH) あるいはフェノール (ArOH) のヒドロキシ基をメトキシメチル基 (-CH2OCH3、MOM と略される) で保護する際に試薬として用いられる。まず塩基でアルコールをアルコキシドとし、そこへクロロメチルメチルエーテルを加えると SN2反応によりメトキシメチル保護を受けたアルコールが得られる。
クロロメチル化の試薬、イオン交換樹脂やプラスチックの製造にも用いられる
国際化学物質安全性カードより
火災 引火性が高い。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
身体への暴露
吸入 灼熱感、咳、咽頭痛、めまい、頭痛、吐き気、息切れ、息苦しさ。
皮膚 発赤、痛み、皮膚熱傷、水疱。
眼 発赤、痛み、かすみ眼、視力喪失。重度の熱傷。
経口摂取 口やのどの熱傷、胃痙攣、嘔吐、下痢、ショック/虚脱。