環境ホルモンの疑いのある物質 wikipediaより
エンドリン 禁止 殺虫剤
日本では1954年6月3日に殺虫剤として、1963年1月23日に殺鼠剤として農薬登録を受けた。野菜のアオムシやアブラムシ、カメムシ、果樹のハマキムシの駆除に使われたが、その後1971年に作物残留性農薬および水質汚濁性農薬に指定され、柑橘類の幼木以外への使用が禁止され、1973年6月22日に殺鼠剤として登録失効。1975年12月18日には殺虫剤としても登録が失効した。
1981年には化審法により特定化学物質に指定され、すべての用途での製造・販売および使用が禁止された。日本以外では大半がワタに用いられたほか、テンサイやタバコ、穀類の栽培にも使われた。
環境に対する影響が大きいため、多くの国で使用が禁止されている。
合成 [編集]
ヘキサクロロシクロペンタジエンから多段階の経路で合成される。
安全性 [編集]
日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で6.54mg/kg、ラットへの経皮投与で8.07mg/kg以上。
摂取した場合には中枢神経に影響し、めまいや脱力感、嘔吐、痙攣などの症状が生じる。皮膚からも吸収される。
不燃性だが、245℃以上で分解し、塩化水素やホスゲンを生じる。
環境への影響
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約により、残留性有機汚染物質に指定されている。ピンクシュリンプに対する96時間半数致死濃度(LC50)は0.000037mg/Lと水生生物に対し非常に強い毒性があり、脂溶性のため魚介類などで生物濃縮が起こる。
runより:ホスゲンが発生するとは怖い・・・