環境ホルモンとして疑われている化合物:アルディカーブ
アメリカでバナナから異常に高い濃度のアルディカーブ(商品名テミク)が検出されたため、保健当局者が輸入業者にすべての輸入バナナの残留農薬検査をするよう義務付けたというものである。
アルディカーブは日本では登録されていないが、土壌中の線虫を殺すために使われる殺線虫剤である。急性毒性が非常に強く、85年にスイカに残留してカリフォルニア州を中心に大規模な中毒事件を起こしている。
このとき、汚染されたスイカを食べて数千人が下痢、嘔吐などの中毒症状を訴え、6人が死亡したと言われている。