蓄積状況
かつて排出された内分泌攪乱物質は水質を経由して底質や水底生物に蓄積されている状況が、「化学物質環境実態調査-化学物質と環境(年次報告書)」に示されている。
環境ホルモン以外の内分泌攪乱物質
環境ホルモンの定義には当てはまらないが、次のように内分泌に影響すると考えられる(または可能性がある)物質がある。多く二次性徴期にその影響が明らかとなったため、発見に時間がかかり、被害が広まる要因となった。
医薬品
1960年代に合成女性ホルモン剤(流産防止効果があるとされたが、実際にはなかったらしい)として使われたジエチルスチルベストロールが女児に膣がんなどの影響を与えた例がある。
天然物
植物中には女性ホルモン(エストロゲン)類似の作用を及ぼしうる物質が含まれ植物エストロゲンと総称される。
これらは摂取量が合成物質よりもはるかに多いと考えられる点で無視できない。
オーストラリアでヒツジの不妊が目立つことから研究され、クローバーに含まれる物質として明らかにされたのが最初であるが、ヒトの食物にもダイズに含まれるダイゼイン、ゲニステインをはじめとしていろいろなものがあり、イソフラボンと称される。
東アジアでは日常的なダイズの摂取は古くから一般的であり、東洋人で乳癌発生率が低い原因はダイズ摂取ではないか(良い影響)とする疫学的研究もあるが、これらの物質の胎児に対する悪影響の有無なども詳しく検討されるべき課題である。
runより:内分泌攪乱物質は化学物質過敏症の原因の一つと言われ始めています。自律神経、免疫、内分泌攪乱物質が化学物質過敏症のキーワードと言えそうです。
このブログでは環境ホルモンも毒物の一種として取り扱います
厳密には違いますがご了承ください((。´・ω・)。´_ _))ペコ