室内汚染微量化学物質の生体モニタリングと健康影響との関連に関する研究 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

主任研究者(所属機関) 内山巌雄(京都大学大学院)
文献番号 200301300A
研究課題 室内汚染微量化学物質の生体モニタリングと健康影響との関連に関する研究
研究目的:
今日、わが国の住環境は従来の開放型家屋から、欧米型の閉鎖型に移行し、また各種新建材の利用、調理・暖房用の各種燃料器具の使用、家具、家庭用品及び有機溶剤などを含む床研磨剤やその他の住宅用合成洗剤の利用があり、開放型家屋時代に比べ微量化学物質による室内汚染が増大してきており、室内環境汚染と人の健康影響について関心が高まってきた。

しかし、環境中に微量に存在するこれらの化学物質の健康影響評価を行い、有効な対策を立てるためには室内環境中の濃度測定にとどまらず、生体中の当該微量化学物質濃度を測定し、それを応用した疫学調査が急務であると考えられる。

本研究は我々が開発した手法により、ベンゼン、トルエン、ホルムアルデヒド等の生体試料中(尿中、赤血球付加体)の濃度と室内環境中濃度を測定して、より精確な暴露アセスメントを行うと共に、対象者の症状と体内濃度との関連を検討する。

また、分担研究者が開発したAldh2ノックアウトマウスを用いてアセトアルデヒドを例とした化学物質に対する感受性の違いや有害性の検討を行い、いわゆる個体差を科学的に解明する。