室内汚染微量化学物質の生体モニタリングと健康影響との関連に関する研究2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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研究方法:
1. 建材(ヒノキ白木調)、建材(マンション用防音木質床材)、カーペットとクリーニング済み衣類(2種類)中に含まれる揮発性有機化合物(VOCs)とアルデヒド類の発生量について検討した。

2.パッシブガスチューブを用いて平成14年度とほぼ同じ集団で秋期と冬期に渡って一戸建て住宅の化学物質濃度を計測した。

また、ワンルーム型集合住宅の化学物質濃度計測を、本年度は新しく実施した。

3.ボランティアにパーシブサンプラーを装着し、1日ごと取替えながら、1週間連続して化学物質を捕集し、連続した1週間の化学物質の濃度変動を調査した。

4.幼稚園児の居る20家庭を対象として、子供部屋、居間、室外空気中の化学物質濃度を計測した。

5.某企業の従業員(884人)の健康度意識調査を行った。

6.14の一般家庭の協力を得て、台所、居間、寝室、トイレ、玄関、クローゼット、引き出し、食器棚中の化学物質(VOCs、NO2、アルデヒド類)の定性及び定量を行った。

7.これまで行ってきた尿中ベンゼン、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン等の分析に加え、クロロホルムなどの新たな物質についても検討を行った。

さらに職業的な曝露を受けていない人の一般的な濃度を確定するために、京都市内在住の成人23名を対象に、尿の提供を受け、同時にVOCのパッシブサンプラーをつけてもらい、VOCの個人曝露量を推定し、屋内濃度、個人曝露濃度、尿中濃度の関連を検討した。

8.負荷試験用のクリーンルームやVOC類を排除した診療施設をもち、シックハウス症候群やいわゆる化学物質過敏症への対応を行っている国立相模原病院臨床環境医学センターと協力し、同病院を受診するシックハウス症候群やいわゆる化学物質過敏症様の症状を有する人を対象に、1日2~3回の尿の提供を受けた。同時にVOCのパッシブサンプラーをつけてもらい、VOCの個人曝露量を推定し、屋内濃度、個人曝露濃度、尿中濃度の関連を検討した。

9.Aldh2-/-およびコントロールマウス(C57BL/6Jcrj、以後Aldh2+/+と表記する)にアセトアルデヒドを腹腔内投与し、Aldh2-/-がAldh2+/+と比べ、血中アセトアルデヒド消失速度が遅いことを検討した。

両マウスにアセトアルデヒドを腹腔内投与し、投与量および観測時間を変えて、血中アセトアルデヒド濃度を測定し、消失速度を比較した7.アセトアルデヒド初期濃度5000ppmのデシケーターにAldh2-/-およびAldh2+/+各1匹を投入、4時間デシケーター内空気攪拌を実施しながら症状を記録、曝露4時間後の血中アセトアルデヒド濃度を測定した。

10.Aldh2-/-およびAldh2+/+を同じ曝露チャンバーに入れ、全身吸入曝露実験を行った。曝露期間は2週間連続1日23時間の曝露を実施した。

曝露終了後に標本を採取し、病理組織、血中アセトアルデヒド濃度測定、酸化ストレス指標などを比較した。