ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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6 NEWS LETTER Vol.60
1.はじめに
 本日は、医学的にシックハウス症候群(疾病症)と化学物質過敏症の二つを見ていったときに、それをどういうふうに診断をするか、どう患者を診ていくか、という点を、特に神経系の問題を中心にお話したいと思います。

一番問題となるのは、子どもの発育遅延に化学物質、特に有機リン農薬が大きく関係しているということで、今世界中で問題となっています。
 

私と柳沢先生は共に、20年以上前から化学物資があぶないと警告し、厚労省に働きかけてきました。

当初は、化学物質過敏症の患者は何故病気が起きるのか分かりませんでした。

そこで、私達は、ホルムアルデヒドとトルエン、殺虫剤の有機リン剤が患者の半分の原因ではないかと狙いをつけ、当時、弟子を10人弱アメリカに留学させ、学物質過敏症の勉強をさせました。


私も、化学物質過敏症を研究しに年2回ほどアメリカに行き、また、本日いらっしゃっているミラー先生(米国)やルノー先生(ドイツ)にも、外国でも、日本でも、何度もお会いし討論してまいりました。既に20年以上のコンタクトがあります。その様なデータを持って, 旧厚生省と連絡をとり続け、それらの成果が今日の13化学物質指針値の決定、建築基準法改正に繋がっていったと思います。
 

では、建築規制後に患者が減ったかのでしょうか、増えたのでしょうか。私のところにきた外来患者では、1998年から2004年の間で、シックハウス症候群は減っております。化学物質に気をつけようという国の政策によって、ある程度シックハウス症候群が減ったのは事実です。

一方で、化学物質過敏症は減少せず、増えてきております。これは、日本だけではありません。米国も同様です。