労災:シックハウスの女性が認定--地球環境戦略研、30代の元職員
環境省所管の財団法人「地球環境戦略研究機関」(葉山町)で働き、シックハウス症候群と診断された30代の元女性職員について、横須賀労働基準監督署は労災と認定した。
シックハウス症候群による労災認定は全国的にも珍しい。
女性は02年6月に新しい研究所に引っ越した直後に、めまいや頭痛、不眠などの症状に悩まされ、同10月にシックハウス症候群と診断された。
03年1月から休職し、04年3月で雇用契約が満期を迎えたが、体調が回復せず、更新できなかった。
女性のほかにも、同時期に二十数人がめまいや吐き気を訴えた。
同労基署は女性が業務に伴い化学物質のホルムアルデヒドなどにさらされて発症したと認定、休業補償の支給を決めた。【足立旬子】
2005年5月20日 毎日新聞神奈川