文部科学省衛生管理マニュアル第2章Ⅲ4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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C 事後措置
衛生害虫等
○ ネズミ、衛生害虫等の生息が認められた場合は、児童生徒等の健康及び周辺環境に影響が
ない方法で駆除を行うようにする。
○ 駆除に際しては対象となるネズミ、衛生害虫等の生活史、習性等をよく見極め、安易に薬
剤による駆除を行わない。
○ 薬剤による駆除を実施せざるを得ない場合であっては、児童生徒等の健康及び周辺環境に影響がないように薬剤の残留性等の性質や毒性等特徴をあらかじめ確認した上で、休日や夏休み等の長期休暇に駆除を行う等の配慮が必要である。
○ 発生源の特定及び対策が困難な場合は、「建築物ねずみ昆虫等防除業」(建築物衛生法によ
る都道府県知事登録業)に委託する方法がある。ただし、委託した場合でも駆除方法について、十分な説明を受け、理解しておく必要がある。
○ 植栽管理に当たり農薬を使用する場合は、「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令(平成15 年農林水産省・環境省令第5 号)」及び「住宅地等における農薬使用について(平成19 年1 月31 日付け18 消安第11607 号 環水大土発第070131001 号 農林水産省消費・安全局長 環境省水・大気環境局長通知)」を遵守するとともに、病害虫や雑草の密度を低いレベルに維持する総合的病害虫・雑草管理を行い、農薬の使用の回数及び量の削減に努める必要がある。
○ 校庭の芝生化に当たっては、植栽後の病害虫、雑草対策の実効性を十分検討した上で進めていく必要がある。芝生の維持管理に当たっては、上記「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」及び「住宅地等における農薬使用について」の内容を踏まえる必要がある。
○ 農薬の使用に際しては、使用目的、使用薬剤名、使用量等を記録し、保管に努めること。

A 検査項目及び基準値の設定根拠等の解説
検査項目 基準
(5) 机、いすの高さ 机面の高さは、座高/3+下腿長、いすの高さは、下腿長であるものが望ましい。
(6) 黒板面の色彩 (ア) 無彩色の黒板面の色彩は、明度が3 を超えないこと。
(イ) 有彩色の黒板面の色彩は、明度及び彩度が4 を超えないこと。
学校で使われている机、いすには、JIS 学校用家具-教室用机・いす(JIS S1021)の規格があるが、2 人用のもの、1 人用のもの、机といすが結合している固定式のもの、机といすが分離しているもの、高さが変えられる可変式のもの等、その種類や構造は多種多様である。しかし、一人一人の児童生徒等に適合した机、いすを整備するためには、机といすは分離できるものが望ましい。
机の下の空間に対する配慮も必要である。児童生徒等が机の側面に足を出している場合があるが、机、いすの高さの不適合ばかりでなく、机の構造的な原因によることもあるので留意する必要がある。また、いすは長時間使用するので、疲労をできるだけ少なくするために、座面の面積は大きいほうがよい。
なお、机、いすの材料・材質は、MSDS(化学物質等安全データシート)等により確認し、化学物質の発生のない、又は、発生の少ないものを選定する。
<参考>
【理想的な学習姿勢】
児童生徒等が机、いすを使って学習を続ける場合に、どのような姿勢が最も疲労が少なく、しかも生理的に自然な姿勢であるかを次に示す。この姿勢が保持できるような机、いすを配当する必要がある。
① いすに深く座る。
② 膝関節を直角に曲げる。
③ 下肢をまっすぐに伸ばす。
④ 足の裏が床につく。
⑤ 背筋を伸ばす。
⑥ 肩の力を抜く。
⑦ 下顎部を軽くひく。
⑧ 上肢を自然に体側につけた状態で、前腕を直角に
曲げる。
上肢をごくわずか前に出したとき、上腕の下部が机面の高さとほぼ同じになる。
黒板面に板書された文字が見えるのは、板面の色彩と文字の色彩が異なるからである。両者の色彩の差が小さいほど文字は鮮明さを欠き、それを見ようとすると目の疲労が増加する。黒板面の色彩は、文字が鮮明にしかも容易に見えるものであることが望ましい。

しかし、そのような色彩を、黒板にあらかじめ施しても、使用に伴って色彩が変化していくので、黒板の色彩の状態を検査する必要がある。
また、白板については、チョークではなくホワイトボードマーカーで書くために、チョークの粉が飛び散らず清潔であるということから使用が増えてきている。白板も黒板と同様に、見えやすく、書きやすく、消しやすいように管理を行う必要がある。
B 検査方法等の解説
検査項目 方法
(5) 机、いすの高さ 机、いすの適合状況を調べる。
(6) 黒板面の色彩 明度、彩度の検査は、黒板検査用色票を用いて行う。