. ネズミ、衛生害虫等
A 検査項目及び基準値の設定根拠等の解説
検査項目 基準
(4) ネズミ、衛生害虫等 校舎、校地内にネズミ、衛生害虫等の生息が認められないこと。
(4) ネズミ、衛生害虫等
衛生状態の改善、生活様式の変化等や地域性の違いにより、ネズミや衛生害虫等も、その種族、生息状態が変わってきている。ネズミ、ゴキブリ、蚊、ハエ等は、昔から感染症を媒介することが知られており、今でも全国的に生息していることから、これらの発生には特に注意をする必要がある。
B 検査方法等の解説
検査項目 方法
(4) ネズミ、衛生害虫等 ネズミ、衛生害虫等の生態に応じて、その生息、活動の有無及びその程度等を調べる。
..4..ネズミ、衛生害虫等
① 検査回数
毎学年1 回定期に行うが、どの時期が適切かは地域の特性を考慮した上、学校計画立案し、実施する。
季節や環境条件次第で急速に繁殖するものが多いことから、対象生物の生活史、習性をよく知った上で検査時期、検査事項を決めて行う必要がある。
<参考>
建築物衛生法施行規則では、ねずみ等の発生場所、生息場所及び侵入経路並びにねずみ等による被害の状況について、6 月以内ごとに1 回、定期に、統一的に調査を実施し、当該調査の結果に基づき、ねずみ等の発生を防止するため必要な措置を講ずることとされている。
② 検査場所及び検査方法
ネズミ、衛生害虫等の生態に応じてその発生の有無を調べる。
ア ネズミ
○ ネズミの穴、糞ふん、毛等の有無給食施設、倉庫、厨芥ちゅうかい置場等にネズミの出入りする穴、糞ふん、毛等が認められるかどうかを調べる。
○ ネズミの足跡の有無
ネズミの通路は一定しているので壁面等に痕
こん跡が認められるかどうかを調べる。
○ 食害の有無
食料を保管し、又は取り扱う場所で、食品等の食害が認められるかどうかを調べる。
イ 衛生害虫等
(ア) ゴキブリ
○ 給食施設、倉庫、厨芥ちゅうかい置場及び教室等の戸棚及び引き出し等の中に、ゴキブリの成虫、幼虫、糞ふん、抜け殻、卵鞘しょう等が見られるかどうかを調べる。
○ 夜間に電灯をつけ、活動しているゴキブリの有無を調べる。
(イ) 蚊
○ 成虫の吸血活動の有無及びその程度を昼間及び夜間において調べる。
○ 昼間及び夜間に、部屋の壁に成虫が係留しているかどうかを調べる。
○ 防火用水槽、池、水たまり、下水道、雑排水槽等で、幼虫の発生の有無及びその程度について調べる。
(ウ) ハエ
○ 幼虫の発生については、厨芥ちゅうかい置場、飼育動物施設等を特に注意して調べる。
○ 成虫の活動については、教室及び給食施設等で、肉眼で調べる。
○ 教室及び給食施設等の天井及び電灯の笠等に、ハエの糞ふんの跡が見られるかどうかを調べる。
○ 夜間に、教室及び給食施設等の天井に、ハエが係留しているかどうかを調べる。
(エ) 樹木等の病害虫(ドクガ、イラガ、アメリカシロヒトリ等)
○ 樹木等に病害虫の幼虫等が認められるかどうかを調べる。