文部科学省衛生管理マニュアル第2章 15 | 化学物質過敏症 runのブログ

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B 検査方法等の解説
検査項目 方法
(10) 照度 日本工業規格 C 1609 に規定する照度計の規格に適合する照度計を用
いて測定する。
教室の照度は、図に示す9 か所に最も近い児童生徒等の机上で測定し、
それらの最大照度、最小照度で示す。
黒板の照度は、図に示す9 か所の垂直面照度を測定し、それらの最大
照度、最小照度で示す。
教室以外の照度は、床上75cm の水平照度を測定する。なお、体育施設
及び幼稚園等の照度は、それぞれの実態に即して測定する。
(11) まぶしさ 見え方を妨害する光源、光沢の有無を調べる。

黒 板 30cm
10cm
中央
教 室
中 央 1m
1m
中央
―― 4488 ―― ............
① 検査回数
検査は2 回定期に行うが、どの時期が適切かは地域の特性を考慮した上、学校で計画立案
し、実施する。
例えば、暗い雨の日と明るい晴天の日、春と秋、日照時間の長い時期と短い時期等、季節、
天候、気象及び周囲の建造物等の様々な影響を考慮して決める。
② 検査場所
学校の授業中等に、各階1 以上の教室等を選び検査を行う。
測定位置は、教室では机上、教室以外では床上75cm を原則とするが、授業の実態に合わせ
て測定する等適切な測定位置を選ぶことが必要である。幼稚園の活動、小学校の低学年等の
授業、オープンスペースでの活動等では、直接床面に座って床や膝の上での手作業が考えら
れるので、照度計を低い位置に置いて測定することが必要な場合がある。その場合、覆いか
ぶさるような姿勢にならないようにするなど、照度計の受光部に影響を与えないよう配慮し
ながら測定する。
窓側等で照度計に直射日光が当たる場合は、カーテン又は、ブラインド等で遮蔽
へい
したとき
の照度も記録しておく。
③ 検査方法
○ 日本工業規格 C 1609 に規定する照度計の規格に適合する照度計を用いて測定する。
○ 測定者は、測定時の着衣に注意する。白っぽいものは光を反射し、実際より照度が高く
なることがある。服装は、光を吸収する黒っぽいものを着用する。測定時の位置、姿勢に
ついても照度に影響を及ぼさないように注意する必要がある。
○ 照度計は、光電池照度計やデジタル照度計がある。なお、長期にわたり使用している場
合は、誤差が出る可能性があるため、使用前に正確なものと比較し、補正を行う必要があ
る。
○ 教室の照度は、「学校環境衛生基準」中の図に示す9 か所に最も近い児童生徒等の机上で
水平照度を測定し、それらの最大照度、最小照度で示す。
○ 黒板の照度は、「学校環境衛生基準」中の図に示す9 か所の垂直面照度を測定し、それら
の最大照度、最小照度で示す。
○ 黒板の照度を測定する場合には、照度計の受光部の背面を黒板面に密着して照度を測定
し、傾斜のある黒板・わん曲している黒板の場合もできるだけ照度計を黒板面に密着させ
て形状に合わせて測定する。
○ テレビやスクリーン面では中央部分の垂直照度を測定する。テレビの画面等のわん曲し
ている場合もできるだけ照度計を表面に密着させて形状に合わせて測定する。
○ 夜間の学校では、外が暗くなってから点灯して照度を測定する。
―― 4499 ――
........ まぶしさ
① 検査回数
検査は2 回定期に行うが、どの時期が適切かは地域の特性を考慮した上、学校で計画立案
し、実施する。
例えば、暗い雨の日と明るい晴天の日、春と秋、日照時間の長い時期と短い時期等、季節、
天候、気象及び周囲の建造物等の様々な影響を考慮して決める。
② 検査場所
学校の授業中等に、各階1 以上の教室等を選び検査を行う。
③ 検査方法
教室内の条件の悪いと思われる児童生徒等の席に座って状況を確認した上で、まぶしさが
あれば早急に対応する。例えば、児童生徒等の視線の近くに輝きの強い窓や光源がないか、
直射日光が当たっていないか、窓から何らかの反射光が入らないか等を確認する必要がある。
黒板の外側15°以内の範囲の光源には特に注意する。黒板の外側15°以内のまぶしさの調
べ方を図Ⅱ-1-10に示す。