塗料や接着剤などには、トルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物が溶剤などとして含まれている
場合があります。塗装表面が硬化して塗膜ができる時間は、塗布してから1週間程度で、硬化中に放散
量は急激に低下します。同じく、接着剤に含まれているものも、表面では塗布後3日間程度で放散量は
低下します。しかし、建材内部に含まれる物質の放散は表面からの放散と比較すると長く続きます。施
工後、時間とともに放散するので、時系列の放散量のデータを確認することも有効です。
しかし、室内用の塗料や接着剤の選定に当たっては、トルエンやキシレンなど芳香族炭化水素系の溶
剤を使用したものを用いることはできるだけ避ける必要があり、水性系のものを使用するなどの配慮が
必要です。
また、塗料や接着剤などには、トルエンやキシレン以外の物質が溶剤として含まれている場合もある
ので、MSDSで確認する必要があります。化学物質等安全デ-タシ-ト
2.組成、成分情報
単一製品・混合物の
区別:
化学名:
成分
トルエン
n-ヘキサン
アセトン
メチルエチルケトン
ジクロロメタン
(別名:塩化メチレン)
シクロヘキサン
クロロプレンゴム