WHO公式文書より電磁界と公衆衛生:「電子レンジ」4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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国際規準
一部諸国ならびに国際電気標準会議 (IEC)、IEEE国際電磁安全委員会 (ICES) および欧州電気標準化委員会 (CENELEC) は、電子レンジのマイクロ波放出限度値をレンジの外面から5 cm離れた地点で50 W/m2に設定しています。実際には最新の家庭用電子レンジの放出値はこの国際的限度値よりはるかに低く、またインターロックが付いているのでレンジの作動中にマイクロ波に曝露しないようになっています。


さらに、曝露量は距離により著しく減少します。例えば電子レンジから50 cm離れた地点での曝露量は、5 cm離れた地点の約1/100です。

こうした放出限度値が設定された目的はコンプライアンス・テスト (適合検査) のためであって、特に曝露からの保護を意図したものではない。


国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP) は電磁界スペクトル全体を対象にした曝露限度ガイドラインを発表している。


マイクロ波帯での曝露ガイドラインは、全ての既知の健康への悪影響を予防するレベルに設定されています。労働者および一般の人を対象とした曝露限度値はマイクロ波曝露による危険な加熱状態が発生するレベルよりはるかに低いレベルに設定されています。上述の電子レンジの放出限度値はICNIRPが推奨している曝露限度値と一致しています。

WHOの対応
WHOでは、国際EMFプロジェクトを通じて、0~300 GHzの周波数域にある電磁界への曝露に関する研究結果の審査およびリスク評価を行うことを目的としたプログラムを策定しています。さらに、ICNIRPと共同で、電磁界に曝露した場合の健康リスクについて評価中です。