WHO公式文書より電磁界と公衆衛生:「電子レンジ」3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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誤解-誤解を払拭するには、電子レンジで調理した食物が放射能を持つことはないということを認識することが重要です。さらに、電子レンジのスイッチを切った後はレンジの庫内にも食物の中にもマイクロ波エネルギーが残存することはありません。

この点でマイクロ波はまさに光線のように作用します。つまり明かり消した後、光は残らないのと同じです。

電子レンジの動作原理とは?
家庭用電子レンジは一般に500~1100ワットの定格電力で2450 MHzで作動すします。マイクロ波はマグネトロンと呼ばれる電子管によって作り出されます。

電子レンジのスイッチを入れると、マイクロ波はレンジの庫内に散乱しファンで反射されて全方向に伝播します。マイクロ波はレンジ庫内の金属壁ではねかえって食物に吸収されます。

レンジ庫内のターンテーブルの上に食物を載せることで食物が均一に加熱されるようになっているのが一般的です。水の分子はマイクロ波のエネルギーを吸収すると振動し、分子間に摩擦が生じて熱を発し、その熱が食物を調理します。
マイクロ波は、従来のオーブンとは異なり、食物の中にだけ吸収され、レンジの庫内には吸収されません。

電子レンジでの調理には電子レンジ専用に設計された皿や容器を使用しなければなりません。電子レンジに適さないプラスチックなど一部の材料は、過熱した場合に溶けてしまったり、ぱっと燃え上がったりします。マイクロ波は電子レンジ専用の容器を直接加熱しません。

これらの容器が温かくなるのは、単に高温になった食物と接触しているからです。
電子レンジメーカーは、電子レンジを空の状態で作動させないように推奨しています。電子レンジ内に食物がないと、マイクロ波エネルギーがマグネトロンにはねかえってマグ
ネトロンを損傷させてしまうおそれがあるからです。

新型の電子レンジのデザインや性能はそれぞれかなり異なるため、電子レンジを使用する場合はメーカーのマニュアルをよく読んでそれに従って使うべきです。最新の電子レンジは、金属製の食物包装材にも対応可能であるが、火花が生じたり内壁が損傷したりする恐れがあるので、メーカーは一般的にはレンジの庫内に、特に内壁近くには金属製のものを置かないように推奨しています。さらに、金属はマイクロ波を反射するためアルミ箔で包まれた食物は調理されず、一方アルミ箔で包まれていない食物は所定より多くのエネルギーを吸収するので調理状態にむらができるおそれがあります。