サプリメントの選び方 (健康食品について) | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

化学物質過敏症とシックハウス症候群を考えるより
サプリメントの選び方 (健康食品について)
 
一般的なサプリメントは「健康食品」と呼ばれる部類のものです。
「健康食品」には、はっきりとした定義がないため、自分で見極める必要があります。
 

サプリメント選びについて

表示項目の確認
・JASでは以下の表示が義務づけられています。
[名称、 原材料名、 内容量、 賞味期限、 保存方法、 製造業者の氏名・住所など]

・健康増進法により、以下の表示が義務づけられています。
[熱量(カロリー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム]

これらの表示がないものは、まず避けた方がいいです。



原材料名の確認
・天然成分か、合成かを見分けることができます。
ビタミンC、ビタミンAなどと表示されていれば合成です。
天然の場合は、アセロラ、ブルーベリーエキスなどと、成分の元になった材料名が書かれています。

天然成分の方が、体内への吸収率が合成よりも高いと言われます。
せっかく飲んでも、体内に吸収されなければ意味がありません。できれば天然成分のものを選びたいです。 欠点は、天然の方が値段が高い場合が多いこと。
安全面では、合成と天然で違いはないとされています。

特に化学物質過敏症になると、微量でも反応する恐れがあります。

余分な成分が含まれてないか
製造過程や保存のために添加物が使用されています。
危険視のある添加物がないものを選んだ方が良いと言えます。
特に化学物質過敏症になると、微量でも反応する恐れがあります。

   ●増粘剤・充填剤・結合剤 錠剤の形にするために使用。
ショ糖脂肪酸エステル
( シュガーエステル) ショ糖(砂糖)と天然植物油由来の脂肪酸を原料として作られる界面活性剤。他の界面活性剤に比べて、安全性に優れているとされる。
レシチン 界面活性剤の1つ。危険性の指摘はでていない。
   ●甘味料
ソルビートル
ソルビトール ブドウ糖の仲間。砂糖と同じくらい安全とされている。
アスパルテーム とうもろこしから生産される。
消費団体などが頭痛やめまいなどの危険性を訴えていたが、厚生労働省では否定している。
カンゾウ抽出物
( グリチルリチン酸) 100mg/日を摂取した成人大多数では副作用は生じなかったが、敏感な人ではこの量より低いレベルの暴露で生理的影響が生じている。カンゾウ菓子類やカンゾウのハーブティを多く摂取する人は、暴露量が100mg/日を超える危険性がある。
ステビア抽出物 食品添加物として認可されているのは日本とブラジルのみ。他国では発ガン性などの疑いにより認められていない。
   ●着色料
タール色素 通常の使用量では発ガン性がないとされるが、現在使用されている色素の一部について動物実験の結果等から発ガン性があるという研究者の報告がある。
葉緑素
(クロロフィル)( クロロフィリン) ホウレンソウ、クロレラなどの植物が原料。
危険性は低いとされている。

これらはほんの一部です。 添加物は安全を主張する団体と、危険視する声の両方があるケースがあります。危険視の声がある添加物は青色にしています。
サプリメントは毎日飲む食品ですので、不審に思う添加物が入っていれば、調べてみた方が良いでしょう。



服用の仕方
・飲み溜めをしない
水溶性ビタミン(ビタミンC,B群など)は多く摂っても尿と一緒に出てしまいます。
こまめに飲むことが好ましい。

・バランス良く飲む
1つの成分のみを多く飲んでも効果が期待できない。

・ミネラルウォーターや浄水器の水で服用する
ビタミン類が水道水の塩素に弱いためです。

・食事と一緒に摂取 (食後など)
食事と一緒に摂取した方が、吸収率が上がります。(服用方法が記載されているものを除く)

・あまり買いだめをしすぎない
賞味期限内であっても、時間とともに酸化し、品質が劣化します。
賞味期限が長い商品は、添加物が入っている可能性がある。




サプリメントの種類

ベース・サプリメント
(健康維持)
体に必要な基本の栄養素をバランスよく配合したもの。
ベースサプリメント、マルチビタミン、マルチミネラル
ヘルス・サプリメント
(病気予防)
体の調整機能をサポートするもの
ローヤルゼリー、青汁、食物繊維を熱かったものなど
オプショナル・サプリメント
(治療目的など)
薬効成分があるもの
高麗ニンジン、イチョウ葉エキス、ハーブ、薬草など。
アンチエイジングをうたった製品も含まれる。
コエンザイムQ10、 ヒアルロン酸など。
ハーブ系のサプリは他に比べ、トラブルが多いと言われるので注意が必要。



健康食品のランク
ビタミン剤や健康食品には、国が認めた効能があるものと、はっきりとした定義のないものがあります。

5 医薬品
医薬部外品
「薬」として国から認可されているもの。
薬事法により管理されている。
4 特別用途食品
医学的、栄養学的表現で内容を記載する必要がある。
乳児用食品、妊産婦用食品、高齢者用食品、病者用食品等と記載する義務がある。

3 特定保健食品
(個別許可型)
科学的根拠に基づく健康効果があり、厚生労働省により保健の用途・効果が認められた食品のこと。
許可の下りた食品は、右のマーク(許可証票)を使用できる。

2 条件付き特定保健用食品
特定保健食品の条件にまでは届かないが、一定の有効性が認められた食品のこと。2005年から実施されている。


1 栄養機能食品
(規格基準型 )
通常の食生活で1日に必要な栄養素を取れない場合に、補給・補完をするための食品です。 12種類のビタミンと5種類のミネラルがバランス良く配合されている必要がある。これらの条件を満たせば厚生労働省の認可が無くても栄養機能食品として販売可能になる。
0 健康食品と呼ばれるもの

一般のサプリメント
栄養補助食品
健康補助食品
栄養強化食品
栄養調整食品
健康飲料など




「健康」という名前が付いている「食品」と言うだけで、はっきりとした定義はありません。栄養成分の含有量のみ義務づけられています。
コンビニや薬局で売られている多くのサプリメントは、この部類と言えます。

法令上に規定がないため、次の表示をすることができません。
・ 保健の効果  ・ 医薬品的な効能・効果

国からの認可なしに、効果をキャッチコピーにして売ってしまうと「無許可医薬品」として罰せられます。

左の数字は、効能が期待できるレベルになります。
成分含有量を安心して飲む場合は、栄養機能食品以上のサプリが好ましいと言えます。
一般の健康食品のサプリがダメというわけではなく、自分で成分含有量などを見極めて飲む必要があるということです。


アメリカ製のサプリメントについて
日本のサプリメントと比べると、成分の含有量が多く、値段も手ごろなものが多いため人気があります。
アメリカでは「サプリメント健康・教育法(DSHEA)」と呼ばれる法律で管理されており、効果の裏付けなど情報開示の義務があります。
食品医薬品局で管理・チェックされているため、不当な表示のサプリメントを売ることはできません。
何の法律もない日本に比べると、サプリメント先進国と言えます。

ただ、アメリカのサプリメントが全て万全かというと、そうとも言えません。あまりにも数が多いため、全てをチェックすることができないからです。




サプリ以外もバランス良く
サプリメントは通常の食事では足りない部分を補うためのものです。
生鮮食品にはサプリでは補えない健康成分が多くあります。
サプリだけに頼らず、通常の食事を見直すことも大切です。