恐怖の家庭内別居その2 | 大門 昌代

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家庭内別居は、静かなるケンカ状態です。

表面上は静かなだけで、心の中ではお互いに大喧嘩しているわけです。

『寝たふりなんかしやがって!そんなに俺が帰ってくるのが嫌なのかっ!』と、にっくきあやつは思いますし、私は私で『毎晩夜中に帰ってくるなんて、そんなに私が嫌なのね!』と思います。

お互いが、ものすごーーーーーーーーく怒っているです。


私が心理学で学んだことの一つに『怒りは、感情の蓋』という言葉があります。

怒りの感情は、何か別の感情を感じないための蓋だというのです。

『蓋とな?』

『蓋をするって事は、よほど嫌なものが中にあるのだね?!』

『その嫌なものってなんだろう?』

私は、とっても怒っていました。

私のこの怒りは、すべてあやつの悪行のせいだとおもっていたのですが、残念な事に怒りを感じているのは、私自身です。

私が何か感じたくない感情に蓋をするために、怒っているのだとしたら?と考えてみるのです。

その感情を感じる事ができたら、怒りは消えるというのですっ!!

ぁ~ビックリ

入れ物の中を覗いて、その中に入っている嫌なものを、処分してしまえば、蓋をする必要がなくなるという訳ですね。

なるほど~

私の場合は、『浮気するなんて、おめーが悪いっ!』

『夜中に帰ってくるなんて!どこをほっつき歩いてるんだーーー!!』

『そんなに私の顔を見たくないというわけだねっ!!』という怒りがあり、これが蓋なわけです。


んでもって、その蓋の下には『大切にして欲しい』『仲良くできなくて寂しい』という感情が隠れていました。

そうですともっ!!とっても悔しいですが、私は寂しかったのですーーーーー

寂しいという感情を感じたくないから、怒っていたのです。

あやつはあやつで、おそらく『俺をもっと大切に扱ってくれっ!!』『お前が優しくしてくれへんから寂しいやんけっ!!』と、いかつい顔で思っていたのでしょうねぇ~

もしも私が、こっぱづかしいですが・・・・

『あなたに浮気されて、私はとても悲しかったのよ。もっと私を大切に扱って欲しいの』

『大切にされていないようで、私は寂しかった』と、あやつに伝える事ができたら、事態はいったいどうなっていたのだろう?と思うのですよ。

それを考えると、あんな妄想、こんな妄想が出てくるわけです・・・・

もっと早く知りたかったよ!なんですね(^^)

知っていたとして、私がその当時、怒りの下にある感情を、あやつに伝える事ができたかと言うと・・・おそらく無理だったと思います。

なぜなら、怒りの下にある感情に気付くだけでは、当時の私には表現できなかったからです。

そうです。

私は超自立した人間でしたから、恥ずかしくってそんな事言えなかったんですね~

まずは、超自立を何とかする必要があったようです。